実写監督が「アニメ映画」を作れたマジックを種明かし！『ロボット・ドリームズ』から「初のメイキング映像」が公開

2024年10月21日

アニギャラ☆REW編集部

　11月8日(金)から全国公開される長編アニメーション映画『ロボット・ドリームズ』より、初のメイキング映像が公開された。

　このたび公開されたメイキング映像では、実写映像を撮り続けていたパブロ・ベルヘル監督が、なぜアニメ映画を作ることができたのかが明かされていく。

　この映画では、1980年代のニューヨークを舞台にドッグとロボットとの友情が描かれていく。

　ニューヨークでひとりぼっちで暮らしている主人公・ドッグが、深夜のテレビCMに目が釘付けとなるシーンから物語が紡がれていく。

　ドッグの元に大きな箱が届くと、その中身はなんと友達ロボットだった。ニューヨークのセントラルパークをふたりで散歩をしたり、アース・ウインド & ファイアーの「セプテンバー」に合わせてダンスを披露するなど、ロボットの登場で生活が一変したドッグの日常を、アニメ映画らしく明るく表現されている。

　メイキング映像内では、監督がディレクションしてきた過去の実写映画を交えながら、“じっくりかけて映画を作るの好き”という、自身の映画作りのスタイルを解説していく。続けて、本作に触れる場面では、「本作には5年かけた。前作終了後に1年かけて脚本を作りあげた」とコメントを寄せながら、絵コンテ制作、予告編制作を行うといった、実写映画と変わらない手法で、アニメ映画制作に挑んだと語っている。

＜パブロ・ベルヘル監督＞

　初めて仕事をする大人数のアニメーターとともに、過去に関わった映画のプロたちが交わって完成できた作品だと話す。数多くの実写映画を手掛けた名匠だからこそ実現できた、まるで魔法のような制作過程を、本メイキング映像で見られる。そんな楽しい魔法の一端は、メイキング映像最後に映し出される「セプテンバー」ダンスを披露する、ドッグとロボットのシーンで分かるはずだ。

　監督は「本作では、僕自身がいろいろなものに向き合った恐れ、リスペクト、期待。たくさんの未知なるものや意欲。見た目は全く違っても、皆同じDNAを持つ兄弟の作品なんだ」と語り、本作に懸けたプロ根性を示しつつ、熱い思いを激白している。

　この映画は、第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻した。宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』とも賞レースを競った本作の公開を期待したい。