去年の11月8日(金)から日本で劇場公開された映画『ロボット・ドリームズ』が、公開から109日で興行収入が2億円を突破した。
『ロボット・ドリームズ』は、2月24日(月)時点で動員131,802名、興行収201,096,628円を記録している。
公開から4ヵ月経ち、2025年からは主に地方のミニシアター系での上映がスタートしていたが、前年からの口コミの反響を受けて、異例の満席御礼を記録するなど、配給会社もびっくりの展開となっている。
なお、好評を呼んでいる劇場パンフレットは、現在3刷2万部の重版出来となっており、引き続き上映劇場、公式通販サイトで販売がされている。大手シネマコンプレックスでの上映が少ないにも関わらず、日本全国の単館劇場で “ロボット・ドリームズ旋風”が広がっていることが顕著となった。
この作品は、第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートの快挙を成し遂げ、ノミネートを果たし、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻した。新宿武蔵野館ほか、全国の映画館にて公開中だ。
監督を務めたのは、2012年に手掛けた『ブランカニエベス』が第27回ゴヤ賞にて作品賞を含む最多10部門を受賞したスペインを代表する名匠パブロ・ベルヘル氏だ。アニメーション映画へは初挑戦ながら、サラ・バロンのグラフィックノベルを基に、切なくも温かい傑作として結実させた。
さらにアース・ウインド & ファイアーの名曲「セプテンバー」が映画に彩りを添えている。
4月19日には、アース・ウインド&ファイアーが8年ぶりとなる来日公演が決定するなど、春まで“ロボット・ドリームズ旋風”が続く予感が濃厚となっている。鑑賞した観客から“涙腺崩壊”といった声が聞こえてくる本作を、ぜひ劇場のスクリーンで体感してほしい。
◆映画情報
新宿武蔵野館ほか絶賛公開中
▼ストーリー
大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、孤独感に押しつぶされそうになっていた。
そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCMに心を動かされる。
数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱――それは友達ロボットだった。
セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋……
ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。
ふたりの世界はリズミカルに色づき、輝きを増していく。
しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんだ帰りにロボットが錆びて動けなくなり、ビーチも翌夏まで閉鎖されてしまう。
離れ離れになったドッグとロボットは、再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。
やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とは――。
▼受賞
- 第96回アカデミー賞 長編アニメーション映画賞 ノミネート
- 第51回アニー賞 長編インディペンデント映画賞 受賞
- 第76回カンヌ国際映画祭 正式出品
- ヨーロッパ映画賞 長編アニメーション映画賞受賞
- アヌシー国際アニメーション映画祭 コントルシャン部門 作品賞受賞
- シッチェス・カタロニア国際映画祭 観客賞受賞
- フェロス賞 コメディ映画賞|作曲賞|最優秀ポスター賞 受賞
- ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞) 脚色賞|長編アニメーション映画賞 受賞
▼コメント・映画評
美しく、想像を遥かに超え、そして温かい ――ギレルモ・デル・トロ
今年一番の感動作 ★★★★★ ――EMPIRE MAGAZINE
オープニングからエンディングまで全てが愛おしい ――FILMBOOK
近年最高のアニメーション ★★★★★ ――THE GUARDIAN
ティッシュペーパー9箱分泣いた ――ROLLING STONE
▼スタッフ
- 監督・脚本:パブロ・ベルヘル
- 原作:サラ・バロン
- アニメーション監督:ブノワ・フルーモン
- 編集:フェルナンド・フランコ
- アートディレクター:ホセ・ルイス・アグレダ
- キャラクターデザイン:ダニエル・フェルナンデス
- 音楽:アルフォンソ・デ・ヴィラジョンガ
- 字幕翻訳:長岡理世
- 配給:クロックワークス
2023年|スペイン・フランス|102分|カラー|アメリカンビスタ|5.1ch
▼公式Webサイト
https://klockworx-v.com/robotdreams/
▼公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/robotdreamsjp
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