女性コスプレイヤーのすみれおじさんさんが、全年齢対象のアドベンチャーゲーム『たゆたうは 稲荷原流香と 七不思議 春は訪れ 解く時来たる』で、紫花菫名義で声優デビューを果たしたことが明らかになった。
すみれおじさんさんは、中国武術で全国大会出場する腕前やモデルとして海外での受賞歴もある実力派マルチタレントだ。コスプレでは欧州世界大会「CWM(コスプレワールドマスターズ)」に審査員として招聘されたこともある。過去に声優学校で岡本麻弥さんからの指導を受けている。
本作はゲーム制作ブランド「雪月百花」が手掛ける百合系ライトミステリアドベンチャーゲームだ。私立言実ヶ丘女学院を舞台に、主人公・稲荷原流香が率いる「言実怪異バスターズ」が学院の七不思議を解き明かすストーリーが展開される。
前作『桜花の季 稲荷原流香は 七不思議 あかずの部室 解き明かす』(2023年7月28日発売、1,980円税込)は、10年以上使用されていない「あかずの部室」を巡るミステリーが好評を博した。本作は前作を同梱し、Windows版が5月30日に発売、Nintendo Switch版が年内にリリースされる予定だ。
すみれおじさんさんが演じるのは、新ヒロインの皆木桃奈(みなぎ ももな)だ。これまでにも声優として、2024年に放送された地上波オリジナルアニメにも主要キャラクターでの出演実績があるが、今回はゲーム作品での本格的なボイスアクトに挑むかたちだ。
すみれおじさんさんは、今回の出演について、
「声優の勉強は短期間でしたが、お声がけいただけたことをとても嬉しく思っています。収録は不安もありましたが、ほとんど撮り直しもなくスムーズに進行しました」
と語るが、不安なこともあったという。
「キャラクターの解釈についてはかなり不安がありました。ちょっと不思議ちゃんも入ったスポーツ系の女の子なんですが、制作サイドから『こういう解釈も良い』との評価をいただけたので、ドキドキしました」
と、舞台裏を語った。
また、近年の活動についても触れ、「犬カフェ『ワンごはんカフェ』の立ち上げやペットフーディストとしてのレシピ開発など、“犬活”に力を入れていたため、本業がおろそかになっていた」と振り返る。
一方で、コスプレ活動についても、
「このところ、犬活ばかりで本業を疎かにしていて、先日マネージャーに怒られたばかり。でも、AnimeJapanでアニメ『片田舎のおっさん、剣聖になる』のフィッセル役をやらせていただいたり、ちゃんとコスプレやモデル業もたまにやっています! 」
と、笑顔で語ていた。
最後に、
「今後コスプレやモーションアクターだけでなく、声優としてゲーム作品への出演など、表現の幅を広げていければと思っています」
と、結んだ。
彼女の演技とゲームの展開に期待が高まる。
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