2020年冬アニメとして放送開始した『異種族レビュアーズ』。タイトルだけみると普通のアニメっぽいですが、実はとんでもないエロアニメだと話題になっています!
その内容は、もはやただエロアニメを放送しているだけだ、と言われるほど過激で最終話まで放送できないのではないかと心配されるほど……。
今回はそんな放送ギリギリを攻めた過激なアニメ『異種族レビュアーズ』をレビューしていきたいと思います。
BPO的に大丈夫なのか? 物語の舞台は、まさかの異種族風俗店!?
『異種族レビュアーズ』は人間だけではなく、エルフや獣人、悪魔、天使などの様々な種族が登場します。この作品はそんな世界で冒険する姿ではなく、悪の敵と戦う姿でもなく、あらゆる異種族の女性たちが働いているムフフなお店に通う主人公の姿を描いた物語。
『異種族レビュアーズ』はそのタイトル通り、異種族のレビューする様子を描いたアニメですが、その内容が風俗店レビューであると話題になっています。
この作品では風俗嬢ではなく「サキュ嬢(サキュバス嬢)」と呼ばれていますが、どう解釈しても、夜のお店で働く女性のこと。主人公の登場もそんなお店から出てくるシーンから始まる徹底っぷりです。
そもそも、その手のアニメを地上波で放送しても大丈夫なのでしょうか。深夜帯とはいえ、地上波で放送してBPOから怒られないのか不安になりますね。
また、この作品が5分や15分ではなく、きっちり30分枠で放送されていることにも驚きを隠せません。内容よりもエロに重点をおいているアニメは短い放送時間で放送されることが多い中、この内容を30分も放送するのかと驚いたほどです。
しかし、実際に視聴してみると意外にもエロ要素とファンタジー要素が両立している面白いアニメではないかと思うようになりました。種族間の避妊や病気についての設定や、この種族との行為はNGなど、ちょっと笑ってしまうような細かい設定もなされています。
お店のレビューもサービスを受ける種族によって評価が分かれており、驚きながらも何故か納得してしまう内容となっています。
『異種族レビュアーズ』はただのエロアニメではなく、凝ったファンタジーアニメという側面もあるので、人によって様々な楽しみ方ができるアニメなのではないでしょうか。
マニアックすぎる内容にドン引き、あなたは何フェチ?
『異種族レビュアーズ』は第1話から、ぶっ飛んだテーマを題材にしています。そのテーマとは、人間とエルフにおける女性の趣味について。
主人公かつ人間であるスタンクは、たとえ500歳でも見た目が綺麗なエルフの女性派。彼の仲間で、かつエルフであるゼルは見た目がおばさんでも100歳以下しかいない人間の女性派。
そうです。今回比較されているのは500歳のエルフと50歳の人間どっちがいいか……。
確かに長寿設定が多いエルフにとって人間の女性は年下にみえるものです。しかし、エルフとしても容姿は重要なのではないかと思いますよね。人間で50歳と言えば、もはや年齢による老化は隠せません。実際に比較されていた人間の女性も年相応の外見。
対してエルフの女性は500歳という年齢ながら、見た目は10代から20代と非常に若々しい姿。人間の男性ならば、選択に迷うことはないのではないでしょうか。
しかし、これで議論が終わらないのが『異種族レビュアーズ』の面白いところです。
エルフの美しさを熱弁するスタンクに対してゼルは「500歳のエルフ女性はマナが腐っており嫌な匂いがするからダメである。また、人間にとっては高齢でも人間の女性には新鮮なマナを持った人しかいない」と対抗します。
マナは作品によって扱いが大きく違いますが、この作品でのマナとは年齢を重ねる毎に劣化していくものであるようです。
こうして今回の議論はマナを感じることができる種族は新鮮なマナを持っている人間の女性を好み、マナを感じることができない人間は見た目が綺麗なエルフを好むとう結論になりました。
マニアック過ぎる論点に少し引きながらも、この着眼点は非常に面白いと感じました。ちゃんと異種族間の価値観の違いを表現しており、ただのエロアニメではなく内容のあるアニメに消化しているように感じます。
他にも、両性具有である天使の登場や、タコ娘による触手プレイ、有翼種は敏感でいい声で鳴くなどなど、人によってはフェティシズムを刺激される内容となっています。
人によって評価が別れる作品になるかもしれませんが、興味がある人は視聴してみてはいかがでしょうか。
アソコまで無修で放送された地域がある!?
この手のムフフなアニメは地上波での露出を抑える傾向にあります。地上波放送は誰でも観ることができるので当然と言えば当然です。
露出を抑える対策としてアソコや、具体的な瞬間が見えないように謎の湯気や神の光などで巧妙に隠されています。本来なら放送後販売されるDVD、Blu-ray版でのみ無修正映像が楽しめるという形式を取っているアニメが多いですが、『異種族レビュアーズ』はなんと、一部地域で第1話から完全無修正版が配信されたと話題になっています。
その一部地域とは、台湾です。日本じゃなくて残念ですね。
海外は規制が厳しいところ、ゆるいところなど様々でややこしいですが、台湾版は地上波放送ではなく、サイトへの配信だったため、無修正版が配信されたのだと考えられます。台湾版はアソコまでも無修正で放送していたと日本のTwitterなどで大きな話題となっていました。
そこまで、話題になるのだから台湾版を観てみたくなるのですが、残念なことに外部からの圧力で今後、台湾版は修正版と入れ替えることになったようです。
しかし、無修正版を観ることができるのは台湾版だけではありません。日本でもAT-X版では一部無修正版が放送されています。またdアニメストア・niconicoなどの配信サイトより裏オプション版も放送されるそうです。裏オプション版は無修正版とも分けていることから台湾版のように完全無修正版である可能性がありますね。
このように、これほど欲望に忠実なアニメはなかなかないので、これからも注目していきたいところです。
(Edit&Text/天乃ひる)
©天原・masha/株式会社KADOKAWA/異種族レビュアーズ製作委員会