◆これまでに登場した特級呪霊一覧
次に作中でこれまでに登場した「特級呪霊」を登場巻もあわせてまとめていきます。
▼特級呪霊(1) 祈本里香(おりもとりか)登場巻0巻
元々、呪術高専特級呪術師である乙骨の同級生であった彼女は、幼いながらに乙骨と将来を誓い合っていました。
しかし、11歳のときに乙骨の目の前で事故により死亡。
その後、「特級過呪怨霊(とっきゅうかじゅおんりょう)」となり乙骨へ取り憑きます。
乙骨を傷つける者に対して容赦のない攻撃で制裁を行う里香は、無尽蔵な呪力を持っておりその強さは「呪いの女王」と評されるほどです。
百鬼夜行後に判明する真実は、里香が乙骨へ呪いを掛けたのではなく、乙骨の彼女へ対する執着心が呪いに転じたことと判明。乙骨が主従関係を破棄したことで、里香は成仏します。
▼特級呪霊(2) 真人(まひと)登場巻2巻
「人間への恐れ」から生まれた呪霊で、人間の言葉を話します。未登録ながら、その等級は特級レベルです。
魂の形を自由自在に変えることで、肉体すらも変幻自在に改造してしまう術式である「無為転変(むいてんぺん)」の使い手であり、領域展開では「自閉円頓裹(じへいえんどんか)」を会得しています。
長髪で身体中がツギハギだらけですが、見た目は青年に近い印象があります。
子供のように無邪気で明るい印象に隠された本性は冷酷非道で、人間をおもちゃに見立て遊んでいるかのような言動がよく見られますが、その遊び方は「酷い」という言葉に尽きます。
真人の能力は極めて優秀ですが、「魂」へ働きかける能力であるため、真人の言動に影響を受けない強者の部類には効果を成さないことが多いです。
渋谷事変で「宿儺の器」である虎杖を相手に交戦するも、前述の通り「無為転変」が通じず敗北します。
虎杖との戦闘直後に現れた夏油(中身は羂索)は仲間であるはずが、真人を助けることはせず、夏油の「呪霊操術」の奥義である「極ノ番うずまき」の一部とされ、生死不明となります。
▼特級呪霊(3) 漏瑚(じょうご)登場巻2巻
「大地への恐れ」から生まれた呪霊。未登録ながら、その等級は特級レベルです。
炎や火山を操る術式の使い手であり、領域展開は「蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)」を会得しています。
短気で激情し易い性格をしていますが、呪いのためであれば自身の犠牲をいといません。
渋谷事変で虎杖と対決し、宿儺を復活させるため10本の指を飲ませることに成功します。
宿儺に認められるほどの強さを発揮するも、宿儺の炎で焼かれ死亡。
▼特級呪霊(4) 花御(はなみ)登場巻2巻
「森への恐れ」から生まれた呪霊。未登録ながら、その等級は特級レベルです。
植物を生み出し操る術式の使い手で、人間の言葉を理解し、意思疎通は可能だが人語を解してはいません。
呪霊の中では冷静かつ紳士的な性格で、理性的であり自然を守ることを目的としています。
そのため、自然に対して優しい人間も存在していることを認知してはいますが、人類の発展が自然を破壊していくという思想も持っており、作中では夏油と行動をともにします。
渋谷事変で漏瑚とともに五条と交戦するも敗北し、死亡。
▼特級呪霊(5) 陀艮(だごん)登場巻2巻
「海への恐れ」から生まれた呪霊。未登録ながら、その等級は特級レベルです。
水を操る術式の使い手で、領域展開は「蕩蘊平線(たううんへいせん)」を会得しています。
大量の水を用いて相手を水没させたり、防壁として使用したりと活用性に富みます。
登場後すぐは人間の言葉を話すことができず、タコのよう容姿をしていましたが、備え持った呪力量はかなり大きく作中で呪霊たちのミーティングが行われていた海も、この陀艮によって作られた領域です。
渋谷事変で、五条に花御が殺されたことをきっかけに変形し戦闘へ参加。
直毘人、七海、真希の三人を相手に戦い優勢でしたが、伏黒恵、伏黒甚爾の乱入により戦いに破れ死亡。
▼特級呪霊(6) 化身玉藻前(けしんたまものまえ)登場巻0巻
狐の妖怪である「玉藻の前」を畏れる気持ちから生まれた「特級仮想怨霊」で、「呪霊操術」の使い手の夏油が使役する呪霊の1体。入手経路については不明です。
実力を披露する前に、夏油の「呪霊操術」の奥義、「極ノ番うずまき」の一部とされています。
夏油の所持していた4461体の呪霊と合体させられるも、乙骨と「特級過呪怨霊」である折本里香を相手にした呪力対決の末、敗北。
▼特級呪霊(7) 疱瘡神(ほうそうがみ)登場巻12巻
疱瘡(天然痘)に対する恐怖から生まれた「特定疾病呪霊(とくていしっぺいじゅれい)」で、「呪霊操術」の使い手である夏油が使役する呪霊の1体。入手経路については「化身玉藻前」と同じく不明です。
なお、本来の姿は「疱瘡婆」という宮城県の妖怪であることが単行本12巻で明らかになっています。
渋谷事変で、「3カウントいないに脱出できなければ病に罹り死ぬ」という強力な領域を展開し、冥冥を引きずり込むことに成功。
しかし、冥冥が領域対策として同行させていた憂憂の簡易領域により、領域を防御された後に冥冥の攻撃により敗北。
▼特級呪霊(8) 黒漆死(くろうるし)登場巻20巻
人間が黒漆死(ゴキブリ)を恐れる気持ちから生まれた呪霊であり、生と死が交差する魔剣「爛生刀(らんしょうとう)」や、式神のようなものを召喚する「土中蠕定(どちゅうぜんじょう)」で戦闘を行います。
夏油の亡骸を奪った羂索が「呪霊操術」を使い使役させていた1体でしたが、死滅回游の開始に伴い、その主従関係を切り離しプレイヤー(游者)として死滅回游へ参加します。
死滅回游で交戦した乙骨に、反転術式を口から受けたことにより、敗北。
▼特級呪霊(9) 禪院直哉(ぜんいんなおや)登場巻22巻
直毘人の息子で、特別1級術師であった「禪院直哉(ぜんいんなおや)」が死後、呪霊に転じた姿。
父の直毘人と同じように「投射呪法」の使い手でもあり、触れられたものが同じ動きをしないと1秒間のフリーズが起こるという領域展開「時胞月宮殿(じほうげっきゅうでん)」を会得しています。
生前「特別1級術師」であった実力にプラスし、呪霊と転じたことでかなりの強さを得ていましたが、領域内で修行しパワーアップした真希と彼女に授ける刀を作り出すことに自身の命を犠牲にした真依の前に敗北。
▼特級呪霊(10) ガネーシャ(象型の呪霊)登場巻23巻
夏油の亡骸を奪った羂索が「呪霊操術」で使役させている1体で、死滅回游でアメリカ政府へ向け呪術師の力を明かす際に使っています。
ガネーシャvs.アメリカ軍での実力差が大きく、結果が圧倒的であったため詳しい術式はこの時点では不明。
その後、羂索が九十九と交戦する際に再び使います。
「アジアの神の呪い」であることや、「あらゆる障害を取り除ける」という能力が明らかにされるも、九十九の術式の「ボンバイエ」により一撃で倒され、本来の実力は不明のまま、死亡。
▼特級呪霊(11) 英集少年院の特級呪霊 登場巻1巻
虎杖、釘崎、伏黒が任務で向かった先で遭遇した呪霊。
「特級呪物」の宿儺の指を1本取り込んだとされており、その実力は特級相当。
戦闘経験が浅く未熟であった虎杖との戦闘で、重傷を与えるも宿儺と代わった虎杖を相手に敗北します。
▼特級呪霊(12) 八十八橋の特級呪霊 登場巻7巻
虎杖、釘崎、伏黒が任務で向かった先で遭遇した呪霊。
「英集少年院の特級呪霊」と同じく「特級呪物」である宿儺の指を1本取り組んだとされていますが、変態してから経過している時間が長く、その実力は十分特級相当でした。
伏黒と交戦し、圧倒するも未完成の領域展開「嵌合暗翳庭」により敗北します。
▼特級呪霊(13) 百鬼夜行の特級呪霊 登場巻3巻
夏油が百鬼夜行を起こした際、京都に登場した特級呪霊。
単行本3巻で伏黒と東堂が対峙した場面で話題に上がり存在を示唆するも、姿は登場していません。
実際に巨体な鎧武者の姿が登場したのは、劇場版のみです。
京都校中を驚かせる呪力を持っていましたが、大ファンであるアイドル「高田ちゃん」のトーク番組を控えていた東堂の力の増加に敵わず敗北。
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◆特級呪霊ではなかった──両面宿儺(りょうめんすくな)登場巻1巻
単行本1巻の登場からその存在について謎が多いです。
女、子供を皆殺しにするのを好むなど、残忍非道な性格をしており、己の快不快を生きる指針としています。
「呪いの王」とも呼ばれますが、作中では「宿儺」と呼ばれることが多いです。
「呪霊」だ思われていましたが、その正体は1000年以上前に実在した人間で、呪術全盛の時代に術士が総力を挙げて戦いを挑んだが敵わずに敗北したと語られっています。
肉体の死後、腐敗を免れて蝋化した死体となった「宿儺の指」は1本で「特級呪物」という呪いにより、悪影響を及ぼす超危険物と認定されていることからも、仮に「呪霊」であったならばその等級は特級以上であると考えられます。
〈文/ヲノジツ〉
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