<この記事にはTVアニメ、原作漫画『呪術廻戦』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
いま『週刊少年ジャンプ』本誌で『呪術廻戦』は「五条悟vs. 両面宿儺」のタイマンが佳境を迎えていますが、虎杖たちの陣営には宿儺と戦うのを条件に味方に加わった鹿紫雲一がいます。
彼の術式はいまだ明かされていませんが、このまま五条と宿儺の戦いに決着がついたら、彼の術式は分からないまま終わってしまうのでしょうか──?
◆いまだ謎に包まれている鹿紫雲の術式とは?
鹿紫雲の術式はいまだ明かされていませんが、唯一術式に言及したのは死滅回游で秤と戦ったときです。
鹿紫雲はパンダと交戦して圧倒的な実力差でパンダを首だけにしますが、秤が登場して彼と戦い始めます。
秤は鹿紫雲と戦う前にシャルル・ベルナールと戦っていたことでノリにのっている状態になり、その時の実力は特級術師の乙骨に「ノッてるときは自分より強い」と評価され、五条には「自分と並ぶ術師になる」と高い評価を受けているほどです。
鹿紫雲と秤の戦闘では、鹿紫雲が海に落とされ彼の電気を帯びた呪力が海に放出されたことで呪力が空になり秤の勝利で終わります。
しかし、戦闘後に秤は鹿紫雲に術式を使っていないことを指摘し、鹿紫雲が術式を使用せずに電気を帯びる呪力特性と呪力操作だけで戦っていたことが明らかになりました。
彼は秤に呪力を使わなかった理由について「俺の術式は一発それっきりだからな」と告げており、宿儺にしか使う気がないとも伝えています。
その後、彼の術式について新しい情報は分かっていませんが、彼自身が一発しか打てないことを把握していることから、生前は術式を使用したことがあると考えられるうえ、作中で生前の老いた彼が登場したことから、一発しか打てないといっても死に直結しているわけではないと考えられます。おそらく、術式を放った後は何らかの理由により、身動きが取れない状態になり戦闘不能状態になるのでしょう。
また、彼の電気を帯びる呪力特性からして、おそらく雷が関係している術式なのではと考えられます。それをさらに裏付けているのが五条に似た容姿と「鹿紫雲」という苗字です。
彼は外見が五条に似ていることや、それぞれ表紙で描かれた表情が同じことから、鹿紫雲は五条の血筋なのではとファンの間では囁かれており、五条の先祖である菅原道真とも関係があると推測されています。
菅原道真といえば死後に怨霊となり京都に雷を落としたといわれ、「雷神」や「天神」と崇敬されるようになり、雷とも密接な関係がある人物です。さらに、鹿紫雲という苗字は山口県で発祥した苗字であり、山口には菅原道真を祀った防府天満宮があります。
これらのことから、鹿紫雲は菅原道真と関係があり、術式が雷と関係があると考えられます。菅原道真との関係や一発きりという発言から、彼の術師は呪力をすべて放出するような落雷を落とすのかもしれません。もし、そうだとしたら彼は自らの呪力を電荷分離できるため、領域展開に近い必中必殺の技になる可能性が高いでしょう。