「週刊少年ジャンプ」(以下、ジャンプ)は、3大週刊少年雑誌にも数えられ、その中で一番の発行部数を誇ります。あの超有名作品『ドラゴンボール』や『NARUTO -ナルト-』などが連載していた漫画雑誌というのは言わずもがな。

ジャンプ 画像<画像引用元:https://www.shonenjump.com/j/ より引用掲載 © SHUEISHA Inc. All rights reserved.>

 最近では、「ジャンプ」で連載されていた『鬼滅の刃』が爆発的ヒットを収めました。そんな大ヒット作品を多く世に送り出している「ジャンプ」ですが、多数の大ヒット連載が終了し、ユーザーからは「読む作品がない」「週刊ワンピース」「昔の方がよかった」などとSNS上を中心に囁かれています。

 特に記録的大ヒットした『鬼滅の刃』があっさり連載終了したため、「ジャンプ」は多くの読者を得る機会を逃したとも言われることも……。

 今回は、そんな「ジャンプ」の現状や、昔と比較してどう感じるのかについて紹介していきます。

『ワンピース』が休載の「ジャンプ」は読むものがない?

ワンピース 画像<画像引用元:https://www.shonenjump.com/j/rensai/onepiece.html より引用掲載 © SHUEISHA Inc. All rights reserved.>

 現在「ジャンプ」の看板作品といえば、20年以上連載している『ワンピース』一強になっています。そうなっているのも、現在の「ジャンプ」には10年以上連載している作品が『ワンピース』以外にはないのです。

 正確には、『HUNTER×HUNTER』も20年以上前に連載を開始しているのですが、休載続きでほとんど「ジャンプ」に掲載されることがありません。そのため、「ジャンプ」は『ワンピース』に頭が上がらないなどと言われており、本作が終了したら「ジャンプ」を卒業すると宣言している読者もいるほどです。

 そんな「ジャンプ」の大長老格『ワンピース』ですが、その次に連載の長い作品はどの作品なのでしょうか。

 次に連載の長い作品は、連載期間8年の『ハイキュー!!』です。その次に連載期間6年『僕のヒーローアカデミア』、連載期間5年『ブラッククローバー』と続きます。

 このように、『ワンピース』、『HUNTER×HUNTER』の一つ下は連載期間が3分の1から4分の1程と2つの大きな差があるのです。

 連載期間が長い作品が面白いと決まっているわけではありませんが、「ジャンプ」は古くからの慣習で人気作品ほど長く続けさせようと編集が物語を引き伸ばすと言われています。

 また、「ジャンプ」はアンケート至上主義であり、アンケートの結果が悪いと新規連載は呆気なく、長期連載でも容赦なく打ち切りにされることがあるのです。そのため、長期間連載が許されている作品イコール人気の高い作品となります。

 実際、今まではそうして、いくつもの人気作品が長期連載されてきました。しかし、人気作品が長期連載し、アンケートで人気の低い作品をどんどん打ち切りにしてしまった結果、「ジャンプ」は若手があまり育っていないと言われるようになりました。

 そのため、長期連載で目の肥えた読者にとっては、物足りない作品ばかりになってしまったのかもしれません。

 特に『ワンピース』が好きで連載初期から中期にかけての「ジャンプ」を読み始めた読者にとって、当時連載していた作品はほとんど終了してしまった今の「ジャンプ」には読みたい作品がなく、『ワンピース』が休載時は読むものがないと言われているのです。

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ここ数年のヒット作は多い? 小粒はたくさんある「ジャンプ」

鬼滅の刃 画像<画像引用元:https://www.shonenjump.com/j/rensai/kimetsu.html より引用掲載 © SHUEISHA Inc. All rights reserved.>

 5年以上連載されている作品が少ないため、若手が育っていない印象を受ける「ジャンプ」ですが、現在連載されている作品の中でも、アニメ化されているヒット作は多数あります。

 ここ数年では『ハイキュー!!』『僕のヒーローアカデミア』『ブラッククローバー』『約束のネバーランド』『ぼくたちは勉強ができない』『Dr.STONE』などの中堅作品がどんどんアニメ化され、ヒットしており、注目を集めていると言えるでしょう。

 しかし、『約束のネバーランド』『ぼくたちは勉強ができない』(パラレルストーリー展開する『ぼくたちは勉強ができない Route:if』は連載中)は『鬼滅の刃』と同様に連載が終了してしまったため、また中堅作品が薄くなってしまいました。

 今後期待の作品としては、『アクタージュ act-age』『呪術廻戦』『チェンソーマン』などがあげられます。特に『呪術廻戦』はアニメ化が決定しているので、注目の作品と言えるでしょう。

 これらの中でも頭一つ抜けていた『鬼滅の刃』が連載終了してしまったのは、1人の『ジャンプ』読者として残念な気持ちもありますが、このように次世代の小粒が他にもあるので、今後に期待していきたいです。

 長期連載の層が薄くなった「ジャンプ」ですが、その分若手を育てる枠が多くなっているとも言えます。もしかすると「ジャンプ」は10年以上という長い連載作品を作るのではなく、5年程で完結する作品を作ることにシフトチェンジしたのかもしれませんね。

 現状の「ジャンプ」は、『鬼滅の刃』のような大ヒットタイトルが終了してしまい、読者を呼び込めない状態ですが、次のアニメ化作品も控えていることですし、数年後に期待していきたい雑誌と言えます。

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今の「ジャンプ」と昔の「ジャンプ」の連載作品を比較

ジャンプ 画像02<画像引用元:https://www.shonenjump.com/j/index.html より引用掲載 © SHUEISHA Inc. All rights reserved.>

 筆者が「ジャンプ」を購入し始めたきっかけは、当時連載されていた『いちご100%』を家で静かに読むためでした。「ジャンプ」読者には、それぞれ読み始めた時代、読んでいた時代に思い出があるのではないでしょうか。

 そこで、昔と今の「ジャンプ」の連載作品を比較すると、どう感じるのか。ちょうど筆者が「ジャンプ」を購入し始めた時期の連載作品と現在の連載作品を比較してみました。

◆2004年28号掲載順

・地上最速青春卓球少年ぷーやん

NARUTO -ナルト-

ONE PIECE

D.Gray-man

DEATH NOTE

・ボボボーボ・ボーボボ

・家庭教師ヒットマンREBORN!

・アイシールド21

・銀魂

・テニスの王子様

BLEACH

・いちご100%

Mr.FULLSWING

・未確認少年 ゲドー

・こちら葛飾区亀有公園前派出所

・シャーマンキング

BLACK CAT

・少年守護神

・ピューと吹く!ジャガー

【休載】

HUNTER×HUNTER

・武装錬金

・ジョジョの奇妙な冒険 第7

◆2020年28号掲載順

・あやかしトライアングル

・ワンピース

・僕のヒーローアカデミア

・約束のネバーランド

・森林王者モリキング

Dr.STONE

・アンデッドアンラック

・ボーンコレクション

・ハイキュー!!

・チェンソーマン

・タイムパラドクスゴーストライター

・マッシュル‐MASHLE

・呪術廻戦

AGRAVITY BOYS

・夜桜さんちの大作戦

・ミタマセキュ霊ティ

・アクタージュ act-age

・魔女の守人

・ぼくたちは勉強ができない Route:if

【休載】

HUNTER×HUNTER

・ブラッククローバー

 16年前の「ジャンプ」を比べてみましたが、いかがでしょうか。

 それぞれ持つ感想は違うと思いますが、私的には2004年の方が好きな作品が多いです。当時読んでいなかった作品でも、大人になってから単行本で読み返した作品がたくさんあります。

 また、多くの人に知られているタイトルも、2004年の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。逆に2020年の方は「ジャンプ」を読んでいなければ知らないタイトルが多いでしょう。2020年の連載作品はこれから有名になっていく可能性のあるタイトルたちなので仕方がない部分もありますが、どうしても見劣りしてしまいますよね。

 もしかすると筆者の思い出補正が多分に含まれているかもしれませんが、皆さんは2004年と2020年を比較して、どう感じますか?

 また、皆さんの「ジャンプ」黄金時代はいつですか?

 筆者が考える「ジャンプ」黄金時代は、やはり購入し始めた2004年頃です。たまにはこうして、過去の「ジャンプ」に思いを馳せるのも面白いでしょう。

 皆さんもこの機会に思い出の「ジャンプ」を振り返ってみてはいかがですか。

 

 ――今回は、現状の「ジャンプ」事情について少し紹介していきました。

 「ジャンプ」は昔よりも、層が薄くなってしまいましたが、読む作品が無くなったわけではありません。『ワンピース』や『鬼滅の刃』ほどではありませんが、面白い作品がたくさんあります。

あやかしトライアングル 画像<画像引用元:https://www.shonenjump.com/j/rensai/ayakashi.html より引用掲載 © SHUEISHA Inc. All rights reserved.>

 また、202028号からは『To LOVE -とらぶる-』連載終了後から「ジャンプ」を離れていた矢吹健太朗先生が帰ってきており、少しエッチな漫画を連載し始めています。「ジャンプ」を離れていた読者の方はこれを気に、もう一度読み始めてはいかがですか。

(Edit&Text/天乃ひる)

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