『鬼滅の刃』をはじめ、多くの人気を集める「ジャンプ」発のアニメ作品。2020年秋から放送中の『呪術廻戦』も大ヒットしていますよね。

 今秋、今までジャンプ作品を観てこなかった方も「『ジャンプ』作品って結構面白いじゃん」と『呪術廻戦』を視聴してみたのではないでしょうか。また、今までアニメを観てこなかった方も「『鬼滅の刃』と同じくらい面白いなら観てみてもいいかな」と思ったのではないでしょうか。

 実は丁度、そんな「ジャンプ」から生まれたアニメ作品が2021年冬に放送されるます。しかも、ジャンプで中核を担うほど面白さを誇る作品ばかりです。

 今回は、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』を視聴し次どのアニメを観るか、悩んでいる方にもオススメの2021年冬に放送される「ジャンプ」作品を紹介します。

◆自分たちは食料として育てられた!? 地獄からの脱出作品『約束のネバーランド』

約束のネバーランド 2期 キービジュアル 画像<画像引用元:https://neverland-anime.com/ より引用掲載 ©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会>

 最初に紹介する「ジャンプ」作品は、『約束のネバーランド』

 この作品は、いわゆる脱出モノです。主人公たちは、孤児院で生活している10歳前後の少年少女たち。彼女たちはIQを上げる特殊な訓練を受けている以外は普通の子供たちで、孤児院の院長と幸せに暮らしていました。しかし、ある日主人公は、自分たちが孤児として育てられていた本当の理由に気づいてしまいます。

 それは、自分たちが鬼と呼ばれる化物の食料として生み出された存在であること。このまま歳月が過ぎれば、鬼に食べられる運命が待ち受けていること。

 残酷な真実に気がついた主人公たちは、それらの運命に立ち向かうべく孤児院を脱出することを決意します。ですが、それは容易ではなく……。

約束のネバーランド かわいい 画像<画像引用元:https://neverland-anime.com/1st/story/04/ より引用掲載 ©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会>

 『約束のネバーランド』は、1期が2019年冬に放送され、全12話だったにも関わらず、その濃すぎる内容に多くのファンを集めた作品です。1期は非常にキリのいいところで終わりましたが、まだまだ気になる謎や展開は多く残されています。今後どうなるか、2期を楽しみにしている方も大勢いるでしょう。

 そんな『約束のネバーランド』の魅力は、やはり高度な駆け引きを生んでいる心理戦です。「ジャンプ」作品は、バトルモノやギャグモノが多いですが、『約束のネバーランド』は心理戦を扱った珍しい作品であり、連載当時は『DEATH NOTE』に類似する面白さがあると話題にもなっていました。

 作中では、命をかけた駆け引きがたくさんあり、登場キャラだけでなく読者も一緒にドキドキするような展開が数多く存在します。アニメも毎回「この後、どうなってしまうの」と続きが気になる終わり方をしていました。2期もそういったドキドキハラハラの展開が数多く登場するでしょう。

<画像引用元:https://neverland-anime.com/1st/story/07/ より引用掲載 ©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会>

 頭を使った展開が多いので、頭脳戦が好きな方や、ドキドキするような駆け引きが好きな方にはオススメの作品です。

 また、世界観が独特なことでも有名で、1期では謎に包まれた世界に多くの視聴者が魅了されていました。アニメ1期では、それらの謎はほとんど明かされていませんが、2期では少しずつ明らかになっていきます。そのため、世界の秘密を探索する系の作品が好きな方にもオススメと言えるかもしれませんね。

 『約束のネバーランド』の1期は心理戦×脱出モノでしたが、2期からは心理戦×サバイバルモノへと変化していきます。良くも悪くも作品の雰囲気が変わってしまいますが、1番の持ち味である心理戦は健在なので、2期も期待できるでしょう。

◆異世界からの侵略者と戦う!! SFアクション作品『ワールドトリガー』

ワールドトリガー キービジュアル 画像<画像引用元:https://worldtrigger.info/img/top/191221top.jpg より引用掲載 ©葦原大介 / 集英社>

 次に紹介する「ジャンプ」作品は、『ワールドトリガー』

 この作品は、いわゆるバトルモノです。主人公たちは、ボーダーと呼ばれる特殊な機関に所属し、ネイバーと呼ばれる異世界からの侵略者と戦っていく物語になります。

 1期(1stシーズン)は2014年秋から2016年春まで放送され、およそ70話という長編。元々は「週刊少年ジャンプ」で連載されていた作品でしたが、作者の事情により同社の月刊誌「ジャンプスクエア」に移籍したためか、今回の2期放送まで少し時間が空いてしまいました。しかし、それでも褪せることのない人気が『ワールドトリガー』にはあります。

 また、長編ストーリーであるため、2期以降も3期と続く可能性が高いです。長期間楽しめるアニメとしてチェックしておきたい作品だと言えるでしょう。

ワールドトリガー キービジュアル 画像02<画像引用元:https://www.toei-anim.co.jp/tv/wt/wt01/news/ より引用掲載 ©葦原大介 / 集英社>

 そんな『ワールドトリガー』の魅力は、なんと言ってもキャラが多いこと。「過去にこれほどキャラの多い『ジャンプ』作品があったか」と思い返してしまうほど多いです。よく登場する主要キャラだけでも2030人近くおり、ストーリー毎に登場するキャラも合わせれば100人は登場するのではないでしょうか。

 『ワールドトリガー』の面白いところは、それだけ多くのキャラが登場しておきながら、どのキャラもモブになっていない部分です。キャラそれぞれの、個性的な性格、仲間との思い出、戦っている理由、などがしっかりと描かれています。その上、キャラの説明がクドくなく、ストーリー進行を邪魔していません。

 そのため、観ているといろんな登場キャラに入れ込んでしまいます。さらに、ストーリーの端で登場しただけのキャラが、「実は強キャラだった」「実は重要なキャラだった」という視聴者を驚かせるような展開も多く、全てのキャラを見逃すことができません。

 『ワールドトリガー』は、多くのキャラが登場し、群像劇のようになるアニメが好きな方にオススメしたい作品と言えるでしょう。

 また、バトルモノに重要な戦闘シーンも魅力です。『ワールドトリガー』では力や気合で乗り切る戦闘ではなく、工夫した戦闘がよくみられます。そのためこの作品では「この武器にこんな使い方があるのか」「面白い作戦で戦うなぁ」と感心させられます。ただ戦うだけではなく、頭を使った見栄えの良い戦闘が好きな方にもオススメの作品とも言えるでしょう。

◆科学の力で荒廃した世界を生き抜く!? サバイバル作品『Dr.STONE

<画像引用元:https://dr-stone.jp/ より引用掲載 ©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会>

 最後に紹介する「ジャンプ」作品は、『Dr.STONE』

 この作品は、よくあるサバイバルモノに分類されますが、他作品と差別化できる要素として、科学が登場する点が上げられます。そのため、科学知識モノとも言えるかもしれませんね。

 『Dr.STONE』の世界では、突如として起こった石化現象により地球上全人類が石化してしまう未曾有の事態が発生します。物語が動き出すのは、そこから3700年後。偶然石化の解けた主人公は、数千年が経過し崩壊した人類文明を科学の力で生き抜いていきます。

 1期放送は2019年夏と、比較的最近放送された作品であり、そもそもこの作品が2クール放送だったことも考えると非常に早い2期放送です。2期決定速度は作品の人気を示す指標でもあります。どれくらい『Dr.STONE』が人気なのか推し量れますね。

ドクターストーン 千空 かっこいい 画像<画像引用元:https://dr-stone.jp/story/15/ より引用掲載 ©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会>

 そんな『Dr.STONE』の魅力は、やはり科学の知識を利用した展開の数々でしょう。『Dr.STONE』の世界では、今より数千年も経過しているので、モチロン文明の利器など一切存在しません。生活のレベルは原始人のそれです。そんな中、主人公はあらゆる障害を科学の知識を利用し、乗り越えていきます。その登場する科学の数々には「知識さえあれば、ここまで文明の利器を再現できるのか」と驚いてしまうほど。そういった点から、この作品は科学知識を使い無双する物語とも言えます。

 こういった部分は、異世界召喚モノに似ていると言えるでしょう。現地人相手に現代知識で無双し、気持ちよくなるところなどはそっくりです。『Dr.STONE』は現地人相手に無双する系の作品が好きな方にオススメと言えるでしょう。

 しかし、異世界召喚モノと『Dr.STONE』が全く同じノリというわけではありません。2作品の決定的な違いは、現代では当たり前の知識を使って無双ではなく、現代でもビックリするような科学知識を披露するところです。

ドクターストーン 千空 かっこいい 画像02<画像引用元:https://dr-stone.jp/story/11/ より引用掲載 ©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会>

 主人公は、読んでいても感心するほどの知識を使っているので、異世界召喚モノで感じてしまう安っぽさがありません。むしろ、知識の深さから、主人公の頭の良さが上手く表現されています。そういった点から、天才系の主人公が好きな方にもオススメできる作品と言えるでしょう。

 『Dr.STONE』は、今私達の前にある、当たり前の科学の面白さ、素晴らしさを伝えてくれる作品です。科学が好きな方や、理屈の通った展開が好きな方にもオススメの作品と言えるでしょう。

 

 ――「ジャンプ」作品は、今1番ホットなアニメ化作品群です。これから新しく放送される「ジャンプ」作品もそうですが、今までに放送された「ジャンプ」作品も改めて人気になることがあるかもしれません。

 2021年冬に放送されるのは、どれも2期になりますが、これから仕事や学業などが長期休暇に入る方も大勢いるでしょう。この機会に来季放送される「ジャンプ」作品を見返してみてはいかがですか。

(Edit&Text/天乃ひる)


TVアニメ「約束のネバーランド」Season 2 

©白井カイウ・出水ぽすか/集英社・約束のネバーランド製作委員会

ワールドトリガー | 東映アニメーション

©葦原大介 / 集英社

アニメ「Dr.STONE(ドクターストーン)」公式HP

©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

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