TVアニメ第3期のその後の物語を描いた「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」が、TV放送に先駆け12月17日(土)より劇場にて特別上映される。この度、JAVITS CONVENTION CENTER ジャヴィッツ・コンベンション・センターで開催中の「Anime NYC」にて「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」NEW YO(!)RKプレミアが行われ、四宮かぐや役の古賀葵さんと、菊池雄一郎氏(A-1 Pictures プロデューサー)、石川達也氏(アニプレックス プロデューサー)が登壇した。
ここではそのオフィシャルレポートを紹介していく。
〈以下、原文ママ〉
原作者である赤坂アカによる、これから作品を鑑賞する会場に向けたコメント映像からイベントはスタート。続けて、四宮かぐや役を演じた古賀葵、そして菊池雄一郎(A-1 Pictures プロデューサー)、石川達也(アニプレックス プロデューサー)が登壇し、会場は大熱狂。古賀が英語で挨拶すると、大きな拍手が湧き上がりました。
到着時に早速観光をした古賀、クリスマスマーケットやタイムズスクエア、トップ・オブ・ザ・ロック展望台から景色を一望するなどニューヨークを満喫!菊池はアメリカのアニメファンに「感動しかない」と感謝し、3年ぶりにニューヨークを訪れた石川は「素敵な街」とコメントしました。
第1期「かぐや様は告らせたい〜天才たちの頭脳戦〜」を制作するにあたり、アニメのオーディションで”四宮かぐや”と出会った古賀は「原作を読んで『こんなに面白いラブコメがあったのか!』とすごい衝撃を受けました。」と振り返ります。「モノローグとセリフ、シリアスなシーンとコメディのシーンの切り替えが多い作品で、会話のテンポも速い」ため難しさを感じる一方で、所々可愛いかぐやの一面を見て「この子は声を担当させていただきたい!」と思ったと話しました。
石川は「ヤングジャンプ編集部の方からプレゼンテーションを受けたのがきっかけでした。絶対アニメにしたいと思って、お預かりしたいとお話しましたね。」と制作の裏側を明かします。
また、菊池は大事にしていたこととして「漫画の良かったところは生かす。コメディ・恋愛のシーンは重要なところなので、アニメで強くする。オープニング、エンディング、特殊エンディングを制作していく中で、特に特殊エンディングは どう成功させるかで長い時間スタッフと考えて作りました。」と3つのポイントを挙げました。
アフレコ時には赤坂アカからアドバイスをもらっていた古賀。「第1話の時には『氷みたいで上から目線なかぐやを意識してやっていただけたら』と仰っていました。2期が始まる時にいただいた『もっと自由に、古賀さんが思うようにかぐやを演じていいんですよ』という言葉がすごく心に残っていて。1期の時のかぐやの姿を追ってしまっていた自分がいたのですが、一歩踏み出せたなと。あの時の言葉がなかったら、これまでのシリーズであのようなかぐやは出せなかったと思います。」と言うと、石川も「どんどん古賀さんとかぐや様が似てきたなと思ってます。」と笑顔でコメントしました。
ここで小原好美(藤原千花役)からビデオメッセージが到着!
「(赤坂)先生から『千花はヒロイン』と聞いた時は、どういうことなんだろうと思ったんですけど、12話まで駆け抜けたときに、千花ちゃんがいるからこそ成り立っている部分もある作品なのかなと感じました。1期が終わる頃には彼女のことがすごく愛おしくなりました。」と千花への思いが変化していったといい、好きなところとして「演じていて大変なところもありますが、天真爛漫で明るくて、ニカって笑った時の彼女の笑顔がまず一番好きだなっていうのと、私にとって彼女は相棒のような存在で、精神的な部分でもたくさん支えてもらいました。役者としてたくさん成長させてくれたので、存在すべてが大好きです。」とその魅力を語りました。
古賀は小原について「日本でもすごくお世話になっている、ママみたいなところがあるので、顔を見れてホッとしました。」と話し、配信カメラに向かって呼びかけるなど会場の笑いを誘いました。
藤原千花が生徒会室で踊る、第3話の特殊エンディングとして話題を集めた「チカっとチカ千花♡」。
石川は「サプライズをどうしても作りたかったのがスタートラインです。アニメーションをワンカットにするというのはA-1 Picturesが決めてくれて。音楽のプロデュースはアニプレックスが行ったんですが、普通のポップスというよりコマーシャルの音楽を作っている作曲家にお願いをして、胸に残る楽曲にしていただきました。」と、その制作過程を思い返します。
第2期「かぐや様は告らせたい?〜天才たちの頭脳戦〜」では、
菊池「(1期と比較して)よりパワーアップさせなきゃいけないという想いがあって、優秀なスタッフさんにたくさん参加していただき、アニメーションに力を入れた映像にしていくように進めていました。」と大切にしていたことを語ります。
映画や音楽のパロディなども散りばめられた第2期。古賀は最も驚いた演出として「第7話の、少女漫画みたいになるシーンがすごく面白かったです。かぐやの目がキラッキラになって、会長も石上くんも普段言わないようなセリフを言うのが面白かったですし、演じている身としても楽しかったですね。」と最も演出に驚いたお気に入りのシーンを挙げました。
1期に続いて鈴木雅之さんがオープニングテーマを担当されたことについて、
石川は「鈴木雅之さんはある種伝説的なシンガーだったので、アニメをやらないのでは?と思っていたんですが、どうしてもサプライズと力強い音楽が欲しくて依頼をかけました。そうしたらすぐにOKをいただいて。とてもびっくりしました(笑)」と初めてオファーをかけた際のことを振り返ります。
菊池は「実際に制作現場で曲を歌っているメンバーがいたりとか、アニメーション映像として作るなら楽しく動いている映像の方がいいかなと思っていました。ワクワクして見られる映像を作りました。」とスタッフ間での楽曲への思い入れや、OP映像制作時のことを話しました。
鈴木崚汰(石上優役)・富田美憂(伊井野ミコ役)からもビデオメッセージが到着!
それぞれが感じていたプレッシャーや2期への想いを振り返りながら、キャラクターの好きなところを鈴木は「根暗スタートだからこそ、あんなに熱いところがあるんだとすごく驚いて。義理人情に熱いところ」、富田「頑張り屋さん。この子を私が支えてあげたい、守ってあげたいみたいなかわいらしさが魅力」と挙げました。
そしてアメリカのファンに向けて、鈴木「海外の方にこんなに愛して頂けるとは思いもよらなくて…以前、海外の上映会のメイキングを見させて頂いた時にすごくじわーとくるものがありました。これからも変わらず「かぐや様」をお届けできるように頑張りますので、これからも応援お願い致します。」
富田「本当に日本以外のところでも作品が愛されていると常にひしひしと感じています。みなさんの愛情があるからこそ、すごくパワーになって頑張れますので、これからも「かぐや様」を宜しくお願いします。」とコメントしました。
2人のメッセージを受けて、古賀も「会場の興奮を2人にも伝えようと思います!」とニューヨークに詰めかけたファンを前に改めて喜びの表情を浮かべました。
第3期「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」では、
古賀「めちゃくちゃ緊張しました。奉心祭は大好きなシーンのひとつなのでアニメーションで見られる嬉しさもあったのですが、責任感と言うか、しっかりかぐやの気持ちを会長にぶつけられるようにと気合いを入れて臨みました。」とアフレコ前の想いを思い返します。
菊池は「1期で感動したり面白かった部分をちゃんともう一度3期で見せたいと言う想いがあって、同じスタッフでOP映像とED映像を作りました。」とある種”原点回帰”的作品であると話しました。そして、アニメーター・Vercreekが担当したことでも話題を呼んだ第5話のED映像。「Vercreekさんからある日突然SNSを通じて『かぐや様に参加させてくれ』と連絡がきて、前の仕事を見せていただいた時に、とてつもなく才能を感じました。1シーンだけ描いてもらうのは才能を潰してしまう感覚があって、その力をEDに乗せてくれないか?という話をして作っていきました。」と制作に至った裏側を明かしました。
ここで古川慎(白銀御行役)のビデオメッセージもご紹介!
期の思い出深いシーンとして「白銀が持てる力を出し尽くして、舞台を整えたという部分。そして、ここまで全力で舞台を整えたが故に、もう身一つで当たっていくしかないという彼自身の我武者羅さを感じるシーンが僕は好きなので、それを声で演じられたことが嬉しかった」と言い、白銀の「我武者羅なところや努力家なところ」を最も好きなところとして挙げました。ニューヨークにいる古賀に向けては、「現地にいる、かぐやが好きな人とたくさん素敵な思い出を作って帰ってきてね!お土産は無事故で良いよ、お父さん(笑)なんてね。」という言葉に会場もほっこり。
メッセージを受けて古賀は「クールガイ……(笑)古川さんが演じる会長に私自身助けてもらっているところもありますし、会長としてみんなを引っ張っていってくれるので、それによって素敵なシーンがたくさん生まれたと思っています。私もかぐやとしてマイク前に立つのに、古川さんの会長としての姿に支えられています。めちゃめちゃ尊敬している仲間であり先輩であり相方です!」とコメントしました。
ついにかぐやと白銀の心の距離が縮まる3期の最終話について
古賀は「ようやくこの時がきたな…!と。1期のかぐやからは考えられないくらいの成長を遂げているし、気持ちが報われた気がして、このシーンをアニメーションで見られてとても嬉しかったです。」と話します。
この重要なラストシーンで『センチメンタルクライシス』を選んだ経緯を石川は「歌詞とかぐやの気持ちが偶然重なったのがきっかけです。シナリオのミーティングをしている時に、ラストシーンに絶対この曲をかけたくて、監督や赤坂さん、菊池さんに相談をしました。そうしたら皆さんが『私もかけたいと思っていました』と言ってくださって。」と当時のことを語り、「このシーンはよかったですか?」と問いかけると会場は拍手喝采。「間違っていなかったですね。」と笑顔で頷きました。
かぐや自身が大きな決断をすることとなった最終話。ストーリーにちなんで、会場では古賀に”スタンフォード”と書かれたスウェットをプレゼントする場面も!真っ赤なスウェットに古賀も「めっちゃ嬉しい!ありがとうございます!すごい!」と大喜び。
最後には、最新作となる「かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない-」の見どころとして
古賀は「3期の終わりが区切りと思いつつ、ようやく一歩踏み出すスタートなんじゃないかなと。かぐやと会長の2人がどのようにお互いと向き合っていくのか注目して欲しいですし、氷かぐやもたくさん出てきます。会長の思い悩むところも色々とあって、今まで見せていなかった表情がたくさん見られるので、いっぱい楽しんで欲しいなと思います!」と話し、イベントを締めくくりました。
◆12月17日(⼟)より特別上映!映画情報
■イントロダクション
秀知院学園の⽣徒会で出会った副会⻑・四宮かぐやと⽣徒会⻑・⽩銀御⾏。
2⼈の天才は⻑きにわたる恋愛頭脳戦の末、お互いの気持ちを伝え合い、“奉⼼祭”で初めてのキスをした。
しかし未だ明確な告⽩には⾄っておらず、恋⼈同⼠になるかと思われた 2 ⼈の関係性は曖昧なまま、
お互いをより強く意識して、クリスマスを迎えることに。
“完璧でありたい”⽩銀と、“完璧じゃない”所こそを求めるかぐや。
これは天才たちによる、いたって“普通な”恋の物語。
ファーストキッスは終わらない。
■キャスト
四宮かぐや:古賀 葵
⽩銀御⾏:古川 慎
藤原千花:⼩原好美
⽯上 優:鈴⽊崚汰
伊井野ミコ:富⽥美憂
早坂 愛:花守ゆみり
柏⽊ 渚:⿇倉もも
⼤仏こばち:⽇⾼⾥菜
⽥沼 翼:⼋代 拓
四条眞妃:市ノ瀬加那
⼦安つばめ:福原遥
ナレーション:⻘⼭ 穣 ほか
■スタッフ
原作:⾚坂アカ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:畠⼭ 守
シリーズ構成:中⻄やすひろ
キャラクターデザイン:⼋尋裕⼦
総作画監督:⽮向宏志
プロップデザイン:⽊藤貴之
美術監督:若林⾥紗
美術設定:松本浩樹、平義樹弥
⾊彩設計:ホカリカナコ
⾊彩設計補佐 村上彩夏
CG監督:栗林裕紀
撮影監督:岡﨑正春
編集:松原理恵
⾳楽:⽻岡 佳
⾳響監督:明⽥川 仁
制作:A-1 Pictures
製作:かぐや様は告らせたい製作委員会
配給:アニプレックス
▼公式サイト
▼公式Twitter(@anime_kaguya)
https://twitter.com/anime_kaguya
■原作情報:「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」コミック1〜27巻好評発売中!
■Blu-ray&DVD情報:TVアニメ「かぐや様は告らせたい」シリーズ 好評発売中
© ⾚坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会