『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』がいよいよ完結するとして、アニメでシリーズ化されているラブコメにも世代交代の風を感じますね。

 そんな中、今季では期待の新作『彼女、お借りします』(以下、かのかり)のアニメがスタートしました。

かのかり キービジュ 画像<画像引用元:https://kanokari-official.com/news/380/ より引用掲載 © 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会>

 『かのかり』は、2017年から「週刊少年マガジン」にて宮島礼吏先生が連載しているラブコメ漫画。現在15巻まで刊行されているコミックスは、2020年5月時点で累計400万部を売り上げるなど、勢いのある作品です。

 同じくマガジン発の『五等分の花嫁』が原作で大団円を迎え、アニメも2期の放送が決定していることを考えると、後に続きたいところ。

 そこで本記事では、シリーズ化を期待してアニメ『かのかり』について紹介していきます。

 ――以下、第1話のネタバレを含みます。

『彼女、お借りします』はこんなストーリー

 『かのかり』は、一浪して大学に入学した20歳の主人公・木ノ下和也が、初めて付き合った彼女・七海麻美にたった1ヶ月でフラれるところからスタートします。

 傷心を紛らわすために、たまたま見かけた「レンタル彼女」なるサービスを利用し、待ち合わせの場所に現れた女の子が、メインヒロインの水原千鶴

 ラブコメ作品という括りで見ると、『かのかり』の冒頭シーンはやや異質なモノに。

 テーマになっているレンタル彼女ですが、カフェに入ってレンタル料としてお金を渡すシーンは何とも生々しく、ドツボにハマって和也がもう一度利用しようとする姿までリアルさを感じる演出でした。

 また、肝心のデートは順風満帆に見えるものの、初回利用時には千鶴に低評価を付けてしまったり、2回目では彼女の仕事そのものを否定するような発言をしたりと、印象は最悪。

 もしこのまま千鶴と結ばれようとするのなら、ハードルは相当高いものになりそうですね。

振り回されるのは「レンタル彼女」だけにあらず

かのかり 千鶴 かわいい 画像<画像引用元:https://kanokari-official.com/story/ より引用掲載 © 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会>

 『かのかり』では、ラブコメの例に漏れず、和也を振り回す女の子が何人も登場します。

 現時点では千鶴を含めた4人のヒロインが紹介されており、それぞれ属性も違う様子。個別のキャラ紹介動画が公式HPから視聴できるので、要チェック!

 すでに節操なしな面がうかがえる和也は、このヒロインたちの魅力に抗うことができるのでしょうか。

 第1話では千鶴のレンタル彼女としての可愛らしい一面やそれ以外での素の感情といった喜怒哀楽が深く描かれており、残るヒロインたちの描写も気になるところ。

 冒頭15秒で和也をフった麻美もヒロインとして描かれるようで、小悪魔系と紹介されていることもあり、ラブコメ王道のドロドロな展開にも期待できる!?

アクシデント必至の盛りに盛った周辺設定

かのかり かわいい 画像<画像引用元:https://kanokari-official.com/story/ より引用掲載 © 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会>

 第1話の次回予告時点では世界観が身近な範囲で完結しており、この身近さも今後のストーリーを左右する重要なポイントではないでしょうか。

 レンタル彼女というサービスで出会ったにも関わらず、千鶴とは大学の同級生でアパートの隣人同士。アクシデントを起こしてくれと言わんばかりのこの設定、どう活きるか注目していきたいですね。

 家族に千鶴を恋人として紹介してしまったこともあり、それに起因するドタバタ劇も見られそうです。

 ただし、千鶴とばかり距離が近くなりすぎると、ほかの女の子がかませ犬のように感じてしまい冷めることもあるので、描写のバランスに気を配ってほしいところ。

 現時点で、レンタル彼女に元カノと異質な女性関係を構築している和也ですが、まだ見ぬ女の子たちとはどのような邂逅を果たすことになるのでしょうか。

 

 ――ここまで『彼女、お借りします』を紹介してきましたが、興味を持っていただけましたか?

 第1話からテンポよく描かれるストーリーは小気味よく、なんとなく視聴しても頭に残る展開が印象的な本作。

 似通った作品が散見されることもある界隈の中で、レンタル彼女という特殊な設定を提げた『かのかり 』は、新たなラブコメシリーズとして名を刻むことができるのでしょうか。

(Edit&Text/叶梢)


TVアニメ『彼女、お借りします』公式サイト

© 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会

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