『彼女、お借りします』(略称、かのかり)第7話で更科 瑠夏ちゃんの特殊EDが入ったのを覚えていますか?
瑠夏ちゃんは登場して間もないにも関わらず、木ノ下 和也に好意を寄せる様子が描かれていましたよね。なぜ、これほどの短期間で和也に好意を寄せることになったのでしょうか。
<画像引用元:https://kanokari-official.com/story/ より引用掲載 © 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会>
その説明が特殊EDで流れた瑠夏ちゃんの過去編になるのですが、EDなので音声もなし、時間も短いのであまり瑠夏ちゃんの思いを描ききれていないなと感じました。
そこで、今回その特殊EDの詳細な解説と、瑠夏ちゃんが和也に惚れた詳細な要因、そしてこれからの瑠夏ちゃんと和也の恋愛模様について紹介していきます。
◆更科 瑠夏の過去について 彼女が抱える心臓の病気とは?
<画像引用元:https://kanokari-official.com/story/ より引用掲載 © 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会>
作中では元気そうに騒いでいる瑠夏ちゃんですが、彼女は心臓に病気を抱えています。
それは先天性の徐脈と呼ばれるもので、1分間に60回未満しか心拍しない人を示すそうです。瑠夏ちゃんはそれを産まれた時から患っており、小さい頃は大きなハンデとなっていました。
時々瑠夏ちゃんの見ている数字が心拍計になります。普段は60回未満の心拍がどれくらいドキドキしていたのかを示しているわけですね。
この徐脈、健康な人間からすれば心拍数が少ないくらい、それほど影響が無いように思えます。しかし、これは脳に送る血液が少なくなってしまうため、眩暈やふらつき、そして時には失神などの症状を示すこともある病気なのです。また、同様に理解力や記憶力の低下などもみられ、症状の重さによってはペースメーカーが必要になることも……。
幸い瑠夏ちゃんはそれほど重い徐脈ではありませんが、幼い頃は運動や興奮した時に、眩暈、息切れをよく起こしていたようです。
日常的に生活するには支障ないものの、周りから気を使われて生活していました。そのため、瑠夏ちゃんは周りの人間が当たり前にやっている、運動や遊びを控えて生活していたのです。
その影響もあって幼い頃の瑠夏ちゃんの夢は、目一杯ドキドキすることに。
そう、瑠夏ちゃんは、「みんなと同じように遊びたい、でも我慢しなければならない」そんな思いを抱えて幼少期を送っていたのです。
ドキドキしてはいけない……。そんな幼少期を送っていた瑠夏ちゃんも成長するにつれ、徐脈の影響も小さくなってきました。それは日常に差し支えないどころか、多少はしゃぎまわっても影響がないほどに。
しかし、その時既に、瑠夏ちゃんはドキドキしないことが当たり前になってしまっていました。
何をしてもドキドキしない。友達はあんなに楽しそうにしているのに……。自分の心臓はいつもと同じ。何をしても動じないロボットのよう……。
それはいつしか瑠夏ちゃんのコンプレックスのようなものになっていました。
そんなある日、友達の恋愛話を聞きます。その話によると恋愛は友達にとって心臓がバクバクするとても嬉しい出来事だったようで……。
そこで瑠夏ちゃんは、自分も恋ならばドキドキできるのでは? と考えレンタル彼女に興味を持ったのです。
そこで、レンタル彼女を選ぶ辺りちょっとよく感覚が分かりませんが、これくらいの年齢の女の子は同い年の男の子が子供に見えるもの。大人が相手をしてくれるレンタル彼女の方がドキドキできると考えたのかもしれませんね。
こうして瑠夏ちゃんは、レンタル彼女にドキドキするような恋を求めていったのです。