◆この“イベント”は果たして世界にも通用するのか?
輪をかけて驚かされるのが、今回はこの上映を日本だけに限らず80以上の国と地域で上映する“ワールドツアー”を実施するというのだから衝撃的。キャストが登壇する舞台挨拶も、2月4日実施の東京を皮切りに、ロサンゼルス、パリ、ベルリン、メキシコシティ、ソウル、台北と、3月末にかけて7都市を巡ることも発表されています。
TVアニメのクライマックスだけが抜粋されている本作のような、途中から見せる特殊な内容が海外でも受け入れられるのか? と心配にもなりますが、今や日本のアニメーションはそのまま“ANIME”というジャンルで、日本とも違わないスピードでストリーミング配信をされている時代です。
『鬼滅の刃』の遊郭編に至っても、日本のファンと同じく、すでに観たことあるという人が世界中にいます。いわば日本とも条件が同じということで、日本人のファンと同じくあの感動をもう一度劇場で観たいという人や、新シリーズの先行上映をいますぐ観たいという人も少なくないのかもしれません。
しかも全米では、3月から1700館以上という日本の4倍以上の規模で上映が実施されます。
劇場版ではない、TVアニメシリーズの劇場公開は、果たして世界の興行でも通用するのか。『鬼滅の刃』ほどの人気作だからこそできる、この実験の結果がどうなっていくのかも実はこの企画の見所なのかもしれません。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi