◆善逸や伊之助はアニメの舞台裏で何をしている？
善逸や伊之助の出番は厳密にいうとゼロではないのですが、彼らは物語の序盤で炭治郎と別行動をとっています。
遊郭での戦いを終えた炭治郎たちはそれぞれのケガの酷さにも差があったことや、それぞれに新たな任務が与えられたことでこれまでとは違って行動をともにできなくなっていきます。
原作では既にその展開が描かれていたので、TVアニメ版も同じ展開になるのかな？ と予想はできたのですが、案の定『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』でお披露目となった「刀鍛冶の里編」第1話では原作同様の展開を迎えており、TVアニメのオリジナル展開として炭治郎と同行するようなサプライズはありませんでした。
あわせてお披露目となった新たなオープニングアニメーションでは、これから活躍していくであろうキャラクターや刀鍛冶の里の様子が描かれるのですが、明らかに善逸や伊之助がメインキャラクターとして外されている気配が感じられるので、第2話以降でも彼らがどれだけ活躍してくれるのかについても現時点では分かりません。
◆期待のホープ！時透の活躍に期待!?
中でも『鬼滅の刃』において善逸は特に人気の高いキャラクターなので、今後のTVアニメの人気をどう左右していくのかは気になるところです。
原作漫画が週刊少年ジャンプで連載されていた当時、人気投票企画が全2回実施されており、最新にあたる第2回の人気投票で第1位に選出されたのが善逸でした（2020年実施）。
当時4位の炭治郎は一万票にわずかに及ばなかったのですが、善逸は一万七千票もの投票を獲得。圧倒的な人気を連載当時から発揮していました。
そんな善逸が不在となる『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』はやや心配なところです。
ただし、忘れちゃいけないのが『刀鍛冶の里編』では善逸や伊之助がいない代わりに新たなキャラクターが炭治郎と共に戦います。
そんなキャラクターの中でも、すでに発表されているように『刀鍛冶の里編』では、恋柱の甘露寺蜜璃と霞柱の時透無一郎が本格的に参戦。中でも、時透無一郎は前述の人気投票企画でも、第2位の冨岡義勇に次ぐ第3位にランクインしたほどのキャラクターです。
炭治郎を超える順位にランクインしたこともある人物なだけに、TVアニメでの活躍によって時透が新たな『鬼滅の刃』の顔になっていくことにも期待です。
2023年は『鬼滅の刃』を時透が引っ張っていってくれるのかもしれません。
※禰豆子の「禰」は「ネ＋爾」が正しい表記となります。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
テレビアニメ「鬼滅の刃」 刀鍛冶の里編公式サイト
©吾峠呼世晴／集英社・アニプレックス・ufotable
アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。
