<この記事にはTVアニメ『「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』と原作漫画『鬼滅の刃』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
最終回も迫ってきたTVアニメ『「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の上弦の肆の半天狗と上弦の伍の玉壺との戦いもついに大詰めを迎えていますが、今回の上弦の鬼たちはどうも善戦とは言えない状態にあります。
すでに玉壺との戦いは第9話「霞柱・時透無一郎」にて早くも決着を迎えてしまいました。これまで登場した上弦の鬼である猗窩座や妓夫太郎は屈指の強さを見せてきましたが、刀鍛冶の里編のシリーズがまだ途中だというのに早々の上弦の脱落には意外に思った人も多いのではないでしょうか。
今回の刀鍛冶の里編は構造的にも、上弦の鬼たちが弱く見えてしまうシリーズとなっていました。
◆上弦の鬼たちが弱く見えてしまう悩ましい『刀鍛冶の里編』
刀鍛冶の里編は鬼にとって不利に見えるシリーズとなっています。
これまで上弦の鬼と戦ってきた『鬼滅の刃』シリーズである『無限列車編』と『遊郭編』は、炭治郎達と“柱1人”という戦力がシリーズの終盤で上弦の鬼と対峙して熱い死闘を繰り広げてきました。
それに対して『刀鍛冶の里編』で参戦するのは無一郎と蜜璃の“柱二人”です。上弦の鬼も2人体制で、伊之助や善逸といった戦力が抜けているとはいえ、新たに隊士の不死川玄弥もともに戦うことになり、編成は違えど戦力不足とは思えない状態です。
それに輪をかけて、展開も炭治郎にとっては有利に進んでいきます。
序盤から上弦の鬼との対決が始まるも、炭治郎が対峙するのは半天狗のみ。玉壺との戦いに至っては関与しないまま終わっています。しかも半天狗は分身の能力も持っていました。これまでは多勢に無勢で鬼と戦っていたのですが、今回は半天狗が四人に分かれて人数的には炭治郎側が不利に見える状況が続いていながらも、苦戦はしつつも彼が人数差を埋める健闘を果たし、これまでの満身創痍ぶりに比べると余裕な印象は否めませんでした。