◆残る敵は半天狗のみ!最終回はどうなるのか?
そして残る敵は上弦の肆の半天狗のみとなりました──。
そんな半天狗も蜜璃の登場によって活躍を“食われてしまう”展開となっています。
分裂、融合の末についに姿を表した新たな姿である憎珀天(ぞうはくてん)は炭治郎を殺しきる寸前のところまで持っていくことに成功しました。しかしそれまでに明らかに参戦が示唆されていた恋柱の蜜璃が間一髪で到着。
第10話「恋柱・甘露寺蜜璃」では憎珀天の恐ろしさを圧倒する活躍を蜜璃が見せてくれました。
しかも、蜜璃の性格の明るさからもどこか緊張感が緩んでしまう場面も度々登場。まだ善戦しきっている状況にはならなかったものの、憎珀天の威厳が蜜璃のポジティブなキャラクターぶりに削がれている回となっていました。
結果的に憎珀天を蜜璃が食い止め、逃げる半天狗の本体を炭治郎たちが追うという展開を迎え、『刀鍛冶の里編』は最終回に突入します。
直前の『遊郭編』での絶望的な状況からの辛勝ぶりを思うと、今回は味方勢力の充実ぶりを強く感じさせるエピソードとなりました。
とはいえ、最後まで気を緩めてはいけないのが鬼との戦い。最終回となる第11話「繋いだ絆 彼は誰時 朝ぼらけ」は放送枠を70分に拡大してこの戦いの決着を描いてくれるようです。オープニングテーマでは炭治郎たちが朝日を迎える映像が毎回登場していますが、本編ではどんな夜明けが待っているのかに注目です。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi