声優・悠木碧さんづくしの『蜘蛛ですが、なにか?』が、2021年冬アニメとして放送が開始しました。
<画像引用元:蜘蛛ですが、なにか? Blu-ray BOX 第1巻 販売元:KADOKAWA アニメーション>
あまりにも悠木碧さんの出番が多すぎるため、SNS上では「悠木碧劇場」とまで言われている本作は、『小説家になろう』発のライトノベル原作のアニメ。非常に人気の高いなろう作品で、2018年の「このライトノベルがすごい!」では、ノベルズ部門第2位に輝いています。
そんな『蜘蛛ですが、なにか?』の主人公は、人間ではありません。タイトルからお気づきの方も多いでしょうが、なんと主人公の女子高生は蜘蛛に転生!? しかも、かなり弱い部類の……。
本作は、そんな蜘蛛に転生してしまった主人公のサバイバル奮闘記。そして、蜘蛛を演じる悠木さんの演技が輝く作品です。悠木さんのセリフは作中の8割以上を占めるほどで、まさに悠木さんの一人舞台。ファン必見の内容になっています。
ここでは『蜘蛛ですが、なにか?』の内容と、作中での悠木碧さんの活躍を紹介していきます。
◆悠木碧さんは蜘蛛役!? 『蜘蛛ですが、なにか?』とは?
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
『蜘蛛ですが、なにか?』は、ある日突然学校のクラスごと異世界に飛ばされてしまった少女の活躍を描いた物語。異世界に飛ばされた主人公がモンスターに転生する系の作品で、序盤の雰囲気は『転生したらスライムだった件』(略称、転スラ)に近いものを感じます。能力に関しても『転スラ』との類似点が見られ、なろう作品によく見られるステータスが存在。モンスターを倒し経験を積むことで、どんどんスキルや能力を増やし強くなっていく様子が作中では語られています。
本作の主人公が転生したのは、なんとスライムではなく「蜘蛛」。しかも、ただの蜘蛛ではなくモンスター蜘蛛です。それを演じるのが声優の悠木碧さん。主人公であり、蜘蛛という難しい役を演じきってくれています。
モンスターに転生したことで類似点の多い『転スラ』と『蜘蛛ですが、なにか?』ですが、2作品の大きな違いは、主人公の強さ。『転スラ』では、物語が始まった瞬間から主人公は強力なステータスを持っていました。しかし『蜘蛛ですが、なにか?』はその真逆。転生したばかりの頃などは、マザーに食べられかける悲劇に見舞われるほどの弱さ。それは、同じ洞窟内にいるモンスターに苦戦するほどです。
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
これは、転生系の主人公としてはかなり弱いスタートと言えるのではないでしょうか。
◆『蜘蛛ですが、なにか?』は悠木碧さんづくし! 彼女の一人語りに注目
『蜘蛛ですが、なにか?』の最大の特徴は、主人公の蜘蛛を演じる悠木碧さんの一人語りが作品のほとんどを占めるていること。
本作では、周りに話せるモンスターや人がいないため、悠木さんが永遠と1人で喋っています。周囲に誰もいなさすぎて、ボケもツッコミも自分でしています。その様子は“ずっと悠木碧のターン”という表現がピッタリです。悠木さん好きの方には、たまらない時間なのではないでしょうか。
そんな素敵な時間の中において、悠木さんお得意の早口も度々聞くことができ、演じる蜘蛛の表情も喜怒哀楽が豊か。
「しゃー!!弱くても戦いようはあるんじゃ!!!!」と歓喜に満ちた声
「絶対に許さんぞ」と怒りの声
「あっぎゃあああああ」という悲鳴
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
「あっソレ、ソレソレソレソレ」元気な掛け声
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
このように様々なリアクションが観れるのが本作の見どころ。本当に幅広い演技をしてくれるので、今まで知らなかった悠木さんの新しい演技を目撃することができるかもしれません。
また、悠木さん好きの方に注目して欲しいのが、EDテーマの「がんばれ!蜘蛛子さんのテーマ」。当楽曲は、悠木さんが歌う、ポップで明るいミュージックとなっています。悠木さん好きの方はチェック必須です。ぜひ一度聴いてみてください。
◆蜘蛛とは思えないほど表情豊か! 悠木碧さんとキュートな蜘蛛の相性に注目
悠木碧さんと言えば、その演技の幅広さが有名ですよね。悠木さんの代表作と言えば『戦姫絶唱シンフォギア』の立花響のような元気キャラ、『幼女戦記』ターニャのようなドSキャラ、『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどかのような癒しキャラなどがあります。どれも有名なキャラなので、すぐに声を思い出せるのではないでしょうか。
しかも、それほど様々なキャラを演じながら、悠木さんの演じているキャラは必ず
「あっ悠木碧さんが演じている」
とすぐに気づくことができます。
そんな彼女の声色に惚れている方も多いのではありませんか。
悠木さんは『蜘蛛ですが、なにか?』において、逆境に負けないメンタルの強い少女(蜘蛛)を演じています。雰囲気的には、立花響のような感じが近いです。それに加え、ギャグ方面もエンジン全開で演じてくれているので、悠木碧さんで笑って、悠木碧さんで癒やされるのが本作の魅力。
また、そんな悠木さんの演技が蜘蛛の表情とマッチしていて、とてもキュートな主人公に仕上がっています。蜘蛛と言えば、表情などない虫のイメージが強いですが、この作品に登場する蜘蛛は本当に表情が豊かなキャラクター。蜘蛛をデフォルトしたマスコットようなキャラクターで、愛らしさを全面に押し立てたビジュアルをしています。
しかも、可愛いだけでなくこういったダラケきった表情。
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
ちょっとマヌケな表情。
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
また、こんな勇ましい表情まで。
<画像引用元:https://kumo-anime.com/story.html より引用掲載 ©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会>
これら全てに悠木さんの素晴らしい声が当てられます。どうですか? どんな声で演じているのか聞いてみたくなりませんか。
――『蜘蛛ですが、なにか?』は、悠木碧さんのファンのためにあると言っても過言でないほど、悠木さんづくしのアニメです。普段、異世界転生系のアニメを観ないという方でも、もしかすると楽しめるかもしれません。
悠木さん演じる蜘蛛は、今後どういった風に人間と関わっていくのでしょうか? 『蜘蛛ですが、なにか?』は、これからのストーリー展開が気になる冬アニメの一つ。毎週テレビの前で、蜘蛛に転生した主人公の活躍を見守ってみてはいかがでしょうか。
〈文/天乃ひる〉
©馬場翁・輝竜司/KADOKAWA/蜘蛛ですが、なにか?製作委員会