『リトル・マーメイド』には続編があった──?
『リトル・マーメイド』の実写映画が6月9日(金)に公開されますが、主人公のアリエル役に新人のハリー・ベイリーさんを起用。従来のアリエルのイメージとはまた違った俳優を主人公役にしたことで、公開前から早くも話題となっていました。
そんな1989年に初めてアニメ映画が作られた『リトル・マーメイド』ですが、過去に『2』や『3』といった続編が作られていて、新しいシリーズへ臨もうとしている『リトル・マーメイド』の挑戦は、実は今に始まったわけではありませんでした。
大ヒット作となったアニメーション映画『リトル・マーメイド』と、このたび上映がはじまる実写映画『リトル・マーメイド』の間に存在した不思議な続編シリーズたちは一体どんな作品だったのでしょうか?
◆アリエルとエリックの娘が主人公──『リトル・マーメイド2』
『リトル・マーメイド2 Return to The Sea(2の表記は正しくはローマ数字)』では、隔絶された人間と人魚の世界をメロディという新キャラクターが結んでいく架け橋となる様子を描いた作品となっていました。
本作では、元人魚であるアリエルと、海辺の王国の王子であるエリックが結ばれ、二人の間に子どもができます。その子どもというのが、『リトル・マーメイド2』の主人公・メロディ。
『リトル・マーメイド2』は、『リトル・マーメイド』が作られてから約10年を経た2000年に、OVAとして制作されています。
アリエルは自身のルーツが海にあることをメロディには秘密にして育てていました。しかし成長したメロディはこっそりと海で遊ぶようになり、そのうちその隠されたルーツを調べようと出て行ってしまいます。
こうして海にやってきたメロディは、前作で滅んだ魔女アースラの妹であるモルガナにだまされ、人魚の世界や人間の世界のアリエルたちを危機に晒してしまうのですが、のちに自身がだまされていることを知り、彼女はモルガナと対抗していくことになります。