観てきましたよ。『ラブライブ!サンシャイン!!The School Idol Movie Over the Rainbow』

 恥ずかしながら、TVアニメシリーズを観ていなかったので、初めての『ラブライブ!サンシャイン!!』体験となったわけですが、アイドル物という観る前の軟派なイメージに反して、青春部活ものであり、卒業シーズンものであり、そして再チームアップものとして情熱に溢れる映画でした。ある意味、Aqours をよく理解していない側の目線で観れたので面白い体験ができました。

 ただ、今回話題に挙げたいのはその本編とは別。映画の冒頭に用意された“フォトセッションコーナー”について。今回映画の本編前にフォットセッションというコーナーが用意されているのですが、皆さんはご存知でしょうか?

 ここでは、近年広まってきている注目の集客企画“フォトセッション”のここが凄い! というポイントを語らせていただきます。

スクリーン撮影OK?フォトセッションとは

 今回、劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』の冒頭には週替わりのフォトセッションコーナーが用意されています。フォトセッションとは本来、映画の披露イベントや試写会などにおいてマスコミなどが広報用に登壇者達の写真撮影をするための時間に使われていた言葉です。ですが近年、通常の上映において一般客向けにある特定の時間を限定に、スクリーン上の映像を撮影することを許可するという企画として“フォトセッションコーナー”が用意され始めました。

 普段は映画泥棒を始めとしたマナー映像で、映画の撮影を始め、携帯電話の電源をオフにするように促される映画館ですが、このフォトセッションの時間だけは例外。フラッシュ撮影や動画撮影などは基本禁じられているものの、一定の時間の間であれば何度でも撮影が許可されているうえ、さらにはSNSやブログなどの投稿も推奨されています。

 来場者には個人的な思い出としても残せるし、配給側も来場者に自発的に広報を促せるということでWin-Winな素敵なアイディアの企画となっています。

劇場版ラブライブ!サンシャイン!! 曜ちゃん
<撮影/著者>

 劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』ではこんな場面をフォトセッションとして用意してくれていました。週替わりで撮れる場面が違うそうなので、撮影者がどの週に映画館へ行ったのかが分かったりもしますね。

フォトセッションに注力中!京都アニメーション作品

 このフォトセッションは2017年ぐらいから見かけるようになった企画で、劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』』以前にも多数の作品で採用されています。例えば『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『映画おかあさんといっしょ はじめての大冒険』などでも実施されて来ているのですが、中でも特に活発なのが京都アニメーション製作の劇場上映作品です。リズと青い鳥のような例外作品もあるのですが、劇場版響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』『特別版 Free!-Take Your Marks-』『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-など2017年以降の劇場公開作品では高い頻度でフォトセッションを導入しています。劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』同様、週替わりで撮影シチュエーションが代わっていく仕様が導入されており、リピーター施策としても一役買っています。フォットセッション企画の先駆けとして頑張っている京都アニメーション作品の今後にも注目です。

劇場版中二病でも恋がしたい! フォトセッション
<撮影/著者>

 ちなみにこれは『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』のフォトセッション例。京都アニメーション作品では集合写真のような場面を撮らせてくれるのも特徴の一つです。

ラブライブ!のフォトセッションのここに注意

 すでにリピーター施策として普及していた週替わり映像といった既存の企画に代わって、今後も様々な作品に波及していきそうな予感のするフォトセッション。まだ企画の波が起こり始めたばかりの今、時代の目撃者としてぜひ体験しておくことをオススメしたいのですが、肝心の劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』に関しては一点注意が必要です。

 それは本映画で実施されるフォトセッション企画は週替わりで一メンバーごとがピックアップされるものとなっている点です。もし推しのメンバーが居る場合は、ピンポイントでお気に入りのメンバーのフォトセッションに参加したいところだと思うのですが、残念ながら今のところどのメンバーが何週目を担当するかは事前告知がされておりません。1週目に高海千歌ちゃん2週目に渡辺曜ちゃんと続いており、3週目以降どう続いていくのかは1月半ば時点で非公表です。ぜひSNSなどのリアルタイムの情報を参考に今週はどのメンバーが起用されているのかをチェックしてみてください。

 それにしてもAqoursのメンバーの9人分のフォトセッションをもし全員分用意するのであれば、2カ月以上のロングラン上映になると思うのですが、9週分やるのでしょうか。上映末期には上映館や上映回も絞られてくると思うので、上映開始から間が空くほどスケジュールに注意です。

 そして最後に一点、携帯のライトは暗闇では特に眩しいので、本編が開始したら映画が終わるまで携帯をオンにしないようにしておきましょう。映画が皆にとっての良い思い出となるように、一人一人が良い上映環境を作っていく心がけを忘れないようにしましょう。これは『ラブライブ!』に限らず映画全般の鑑賞において忘れないようにしたいポイントです。

(Edit&Text,Photograph/ネジムラ89)

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