2020年11月7日より上映をスタートした『羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜』が、ロングランヒットとなり、動員数は20万人を突破したようです。

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 映画館によっては、昨年上映された字幕版を再上映してくれるところもあるようで、年末にかけてまだまだシャオヘイたちの活躍を楽しむことができそうです。

 さて、そんな『羅小黒戦記』。元は短編の連作アニメーションだったりします。

◆Webアニメ『羅小黒戦記』とは

 もともとこの『羅小黒戦記』という作品は2011年にフラッシュで制作され、Webにて公開されたアニメーションシリーズでした。Youtubeにも公式チャンネルが存在し、中国語ではありますが、全編が公開されています。

▼『羅小黒戦記』公式チャンネル

https://www.youtube.com/c/luoxiaohei/featured

 映画とは違い、すでに1人で任務を請け負うようになったシャオヘイが、小白(シャオバイ)という女の子に拾われて、一緒に行動する上でいろんな妖精たちに出会っていく物語となっていました。元のシリーズは映画よりもかなり後の話を描いていたのですね。

 映画のエンドロールには、本編には登場しなかったキャラクターがいくつも登場して、「だれ?」と思った人も多いと思いますが、あそこに登場するのはいずれも元のWebアニメシリーズで登場したキャラクターたち。古くからWebアニメシリーズに親しみのあった人にとっては、あのエンドロールこそ見慣れたキャラクターが続々登場する“アガる”シーンだったわけです。

◆満を持して登場する人間の姿の小黒

 このWebアニメシリーズは2020年末現在で28話が公開されていますが、映画でおなじみのシャオヘイの人型の姿が明かされるのはかなり後半。27話にて正式にシャオヘイが人型の姿を晒すという展開を迎えるのです。

 映画『羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜』では、唐突にシャオヘイが人型の姿を見せたりと導入の仕方に違和感を感じた人もいるかもしれませんが、Webアニメシリーズを観ていた人にとっては、シャオヘイが特殊な猫であることは周知の内容であり、むしろあのシーンで、“この映画では人型のシャオヘイが活躍する映画なのか!”と思わせる、これまでとは違った『羅小黒戦記』が始まるアガる瞬間だったわけですね。

◆Webアニメにも登場したネパの意外な設定!

 Webアニメシリーズでは、あまり映画『羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜』と共通する登場するキャラクターはいないのですが、意外なキャラクターがWebアニメシリーズでも登場しています。

 それが、ヒョウの顔を持った妖精・ネパ。

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 映画『羅小黒戦記〜ぼくが選ぶ未来〜』では、冒頭でムゲンと戦うことになりますが、Webアニメシリーズではネパのその後が描かれており、館の管轄下で生活していることが描かれます。

 Webアニメシリーズを観ると、ネパの意外な設定が明らかになるのですが、実はネパは人間を食べる種族の妖精であることが語られます

 館では、特定の悪人のみを食すことを許していたり、シャオヘイはそれに反抗したりと、Webアニメシリーズのこの場面だけでも、映画にはなかった思わぬ深みが感じられる内容となっており、本作の世界観の広がりを感じます。

 このエピソードを思うと、映画でムゲンと戦っていた頃のネパは、その種族故の何らかの罪を負っていたのかも......と想像が膨らみます。映画では語られなかった館の内情なども語られるので、映画を観て作品の世界観が気になった人はぜひWebアニメシリーズを追ってみるのをオススメします。ちなみにネパの登場は26話からなので、こちらもかなり後半での登場です。

 

 ――悩ましいのは、中国語という言語の壁なわけですが、この点をぜひ補填する展開を期待したいところ。あわよくば、こちらも映画同様のローカライズをしてくれたら嬉しいですよね。

 Webアニメシリーズの更新は2019年に一旦止まっているのですが、実は2021年に新作エピソードの公開予定も発表されており、来年もより盛り上がる予感をさせます。

 思い切って今から、中国語を履修して新シリーズに備える、なんてのも有りかもしれませんね。

(Edit&Text/ネジムラ89)


映画 『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来』 公式サイト

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