夏アニメとしてスタートした『メイドインアビス烈日の黄金郷』も佳境です。

 『メイドインアビス』では、これまでも可愛いビジュアルとは一転して、過激な描写がふんだんに登場してきましたが、やはり今作でも目を覆いたくなるようなシーンに溢れていました。

 今作では、どんな衝撃的なシーンが登場してきたのか? 物語を振り返っていきましょう。

皮や腕を剥ぎ取られてしまうマアアさんの悲劇……第3話「成れ果て村」

 最初に強烈なシーンをぶつけられるのは、なんといっても第3話「成れ果て村」。六層の成れ果てたちが暮らす村を訪れた三人が、“価値”で取引がされる村で、人体までも取引の扱いとなっていることを知っていく過程で、この村のどこか危険な雰囲気を知っていく矢先での出来事です。

 リコの手を離れた小動物メイニャが、村人の一人マアアさんの手によって押しつぶされて眼球や内臓がお尻から出てしまうという事態に陥ります。メイニャは丈夫だったようで、命には別状じゃなかったようですが、問題はここから。

 メイニャを傷つけてしまったマアアさんは、自分の価値を上回るものを傷つけてしまったことから、貯めてたものや隠していたものを取り上げられる清算が始まってしまいます。

 ここでマアアさんが大事そうにしていたぬいぐるみが取り上げられたシーンの悲痛な叫びだけでも強烈なのですが、問題はさらにここから。

 価値が釣り合わず、マアアさんは肉体まで取り上げられて皮や腕を剥ぎ取られてしまいます。この痛々しい描写を具体的に描くところがさすが『メイドインアビス』。今シーズン最初の悲惨なシーンだったと言えます。

 ちなみにマアアさんは、若干肉を失っている様子はありながらもしっかり生存。若干肉を失いながらも、第4話以降はマスコットキャラクターのように元気で可愛い活躍を見せてくれます。

◆飲んだものを異形の者にする恐ろしい水問題……第7話「欲望の揺籃」

 続いて決定的な“怖い回”がやってくるのが第7話「欲望の揺籃」

 このエピソードでは、成れ果て村がいかにして生まれたのかが明らかになる、決死隊ガンジャの過去の出来事が具体的に描かれます。

 黄金郷を目指して六層を訪れたガンジャの人々。先に進むことも戻ることもできなくなり、六層での生活をしていくことになるのですが、致命的な問題となってくるのが“飲み水”。

 それまで飲み水にしていたものは実は生物である“水もどき”であり、飲んだものの肉体を蝕み、肉体を異形へと変化させていってしまうことが分かります。

 看病に水が必要でも、その水自体が毒となる極限状態。なかなかに怖い展開となりました。ちなみに、公式Twitterアカウントでは、放送前に水を飲んでから視聴を勧めているのが、また憎い仕掛けとなっています。

 さらに凶悪なのはこの後。遺物である“欲望の揺籃”によってイルミューイの姿がどんどん異質化していき、それが人々の救済へと繋がり、成れ果て村の誕生へと繋がっていきます。その顛末が描かれる第8話を含めて、第2期のターニンングポイントと言える、閲覧注意でありながらも、必見の回でした。

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 日本は特に水資源が豊富なので、飲み水に困るようなことは少ないのですが、海外旅行などへ行くと、水道水が飲めないといった環境に陥ることを思い出しました。改めて、水が飲める喜びを感じました。

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