医療行為だから「エッチ」じゃない!?…ニッチな層を満足させる『モンスター娘のお医者さん』

　普通の女の子に飽きちゃった方はいませんか。

　最近、登場するヒロインたちって全員どこかでみたようなビジュアルばかりですよね。モチロン、斬新なルックスや性格などの効果で人気がでるヒロインもいます。

　しかし、「昔はもっとヒロインにドキドキしたのになぁ……」と、刺激に飢えている方もいるでしょう。

　そこで、今回紹介したいアニメが『モンスター娘のお医者さん』です。

＜画像引用元： モンスター娘のお医者さん 3 (特装限定版) [Blu-ray]　販売元：バンダイナムコアーツ＞

　このアニメでは、普通の女の子は登場しません。全てのキャラクターが、モンスター娘と呼ばれるモンスターの特徴を有した女の子たちなのです。

　普通の女の子に飽きちゃったニッチな視聴者は、ちょっとエッチなモンスター娘たちと新たな扉を開いてみませんか？

お医者さんならエッチなことしても大丈夫！　『モンスター娘のお医者さん』とは？

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/story/introduction/n01.html　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　「大丈夫!　これは医療行為です!」という発想のもと生まれたのが、ちょっとエッチなアニメ『モンスター娘のお医者さん』です。

　内容はタイトルそのままで、様々な病状を訴えるモンスター娘たちをモンスター専門の医者である主人公が治療していく物語になっています。

　治療と言っても、よくある医療系作品のようなガチの医療現場を描いた作品ではありません。

　この作品の特徴は、その種族特有の病気などを扱っている点で、人間の手術や治療をする医者より獣医のイメージの方が近いです。

　例えば、ケンタウロスなら、馬特有の病気などを。魚なら魚特有の病気などを扱っています。そのため、一種の知識アニメとして観るのも面白いと言えるでしょう。

　さて、このままでは普通の獣医アニメですが、この作品は期待を裏切らずちゃんとエッチな部分もあります。

　この作品の主なエロポイントは、アニメでよくある「変な声出すな」という変な声の部分です。

　『モンスター娘のお医者さん』では、治療を受けるモンスター娘たちが医療行為の最中、悩ましい声を上げたり、また主人公は医療行為だからこそ許されそうな場所を触ったりします。そういった部分が少しエッチで、魅力的な作品と言えるでしょう。

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/story/introduction/n01.html　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　視聴者的には大変エッチでよろしいのですが、なんとこの作品の主人公は医者として、モンスター娘たちになんの下心も持たず治療していきます。そのため、残念ながら直接的なエロはあまりありません。エロアニメというよりエッチなアニメという感じでしょうか。レベルで言ってしまえばR‐15くらいです。

　しかし、治療を受けるのはモンスター娘たちという少し違った女の子たちです。そのため、一部のフェチの方には堪らない内容となっています。

　人とは違う様々な特徴を持ったモンスター娘たちが、主人公の手（治療行為）によって喘がされるのがこのアニメの見所だと言えます。

フェチには堪らないキャラクターがいっぱい！　どんな娘が登場するの？

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/story/introduction/n01.html　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　この作品の主人公はなぜか、薄味のキャラクターで非常に特徴が少ないです。まるでモブキャラのようで、肝心の治療も結構淡々とこなしていきます。

　昔よくいた、特徴の無い主人公に近いです。クセの強い主人公が多い最近のアニメ業界の中では、少し物足りないと感じるかもしれません。しかし、主人公が没個性な分、他のモンスター娘たちのキャラがより立っているように感じられます。

　つまり、この作品の魅力は主人公や物語ではなく、ビジュアル的にも性格的にも普通とはちょっと異なったヒロインたちにあると言えるでしょう。

　そこでここでは、そんな魅力たっぷりのモンスター娘たちを軽く紹介していこうと思います。

◆サーフェ（ラミア）

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/character/　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　主人公と同じ診療所で働いており、ほとんどの物語に登場するレギュラーキャラクターです。

　主人公に恋心を抱いているキャラクターであり、主人公を誘惑しようとする他のモンスター娘たちに嫉妬する可愛らしい一面も持っています。

　また、酔った時は下半身の尻尾で主人公に絡みつく特殊プレイを披露することも。ラミア好きには堪らないキャラクターですね。

◆ティサリア（ケンタウロス）

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/character/　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　名門生まれのお嬢様キャラでありながら、一方、闘技場で闘士として活躍している女騎士系キャラという二面性を持っています。

　若くして医者となった主人公に好意を抱いており、サーフェのライバル的存在です。チャーミングポイントは尻尾が金髪縦ロールになっていること。

　モンスター娘というだけでなく、いろんな属性を盛り込んだ豪華なキャラクターです。

◆ルララ　（マーメイド）

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/character/　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　マーメイドにしては珍しく、よく日に焼けた肌が魅力的な女の子です。治療と称し（ホント）エラの中に手を入れられ、ちょっとエッチな目に合わされた経験を持っています。

　積極的に主人公へ迫ってくるモンスター娘が多い中、主人公との距離感にドキドキする可愛らしい一面を持ったキャラクターです。

　『モンスター娘のお医者さん』には、他にもまだまだ可愛らしいモンスター娘が登場するので気になる視聴者はぜひ、チェックしてみてください。

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あれ、なんか似たようなアニメあったよね？　もしかしてパクり!?

＜画像引用元：https://mon-isha-anime.com/story/introduction/n01.html　より引用掲載　©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会＞

　このアニメのタイトルやキャラクターを見て、“あるアニメ”を思い出す方はいませんか。

　モンスター娘たちがたくさん登場する作品で、メインヒロインがラミア……。ウッ！　これはどこかで見た覚えが……。

　そう、5年ほど前に放送されたアニメ『モンスター娘のいる日常』もラミアをメインヒロインにしたモンスター娘アニメなのです。

＜画像引用元：http://monmusu.tv/　より引用掲載　©2015 オカヤド / 徳間書店・モン娘パートナーズ＞

　『モンスター娘のいる日常』は亜人種との交流が始まった日本を舞台にした作品で、モンスター娘たちが種族間の交流を深めるためホームステイする物語です。

　2つの作品の間にはモンスター娘が登場、メインヒロインがラミア、ちょっとエッチな要素があるなどの共通点があります。そのため、人によってはパクりだと判断する人もいるでしょう。しかし、似たところも多くありますが、大きく違うところもあります。

◆一つ目：世界観

　現代をテーマとするのか中世をテーマとするのか大きく違いますね。

◆二つ目：作品の方向性

　『モンスター娘のいる日常』はラブコメ要素が強く『モンスター娘のお医者さん』では医療要素が強い違いがあげられます。

◆三つ目：ヒロインのビジュアル

　ヒロインたちの種族は同じですが、ビジュアルや性格に大きな違いが見られます。

　――このように2つの作品の間には異なる点もたくさんあるのです。

　確かにメインヒロインがラミアで、サブヒロインにケンタウロスやハーピィがいる点はパクり感が否めませんが、『モンスター娘のお医者さん』は『モンスター娘のいる日常』のパクりというよりも作者さんの性癖が被っているだけと言えるでしょう。

　かなりニッチなジャンルですし、モンスター娘にしても元々それほど種類が多くないですよね。そのため、ヒロインの被りは仕方がないのかもしれません。

　それに『モンスター娘のいる日常』の放送から5年ほどが経過しています。それなりに時が経っているので、忘れている視聴者や知らない方もいるでしょう。

　放送後すぐ同じような作品が放送されれば、パクりだと比較されても仕方ありませんが、5年も経てば時効とも言えるでしょう。あまり、パクりだと考えないほうが純粋に楽しめると思います。

　『モンスター娘のいる日常』が好きな方は『モンスター娘のお医者さん』を視聴してみて、『モンスター娘のお医者さん』を面白いと感じた方は『モンスター娘のいる日常』を視聴するのがいいかもしれませんね。

　――以上が、ニッチな層に愛されるアニメ『モンスター娘のお医者さん』の紹介です。

　ちょっと普通から外れたヒロインに興味を持っていただけましたか。

　見た目の違いから拒絶される視聴者もいますが、モンスター娘も意外と可愛いので興味本位でも、観ていただけると新しい扉が開けるかもしれませんよ。

（Edit＆Text/天乃ひる）

TVアニメ「モンスター娘のお医者さん」公式サイト

©折口良乃・Zトン／集英社・リンドヴルム医師会