映画化される際、大幅なアレンジが加わる作品も多いですが、実はあの『もののけ姫』(1997)もそんな変化を経て生まれた映画でした。
<画像引用元:https://www.ghibli.jp/works/mononoke/より (C) 1997 Studio Ghibli・ND>
『もののけ姫』は公開当時、興行収入200億円に迫る大ヒット作となり、これまでにも複数回、地上波での放送なども果たしているのでその内容を知っている人も多いでしょうが、実はこの映画の元となった原作絵本は、このアシタカとサンの物語とはまったく違うお話だったのです。
◆その答えはイメージボード集『もののけ姫』にあった!
『もののけ姫』の元となる物語は、この映画が公開されるよりももっと前にあたる1993年に、徳間書店から『もののけ姫』という同名タイトルで発売された絵本で見られます。
この絵本は、1980年に宮崎駿監督がTVスペシャル番組枠のアニメーション企画案として描いたイメージボードを絵本としてまとめて出版したものでした。
結局、この企画がアニメーションとなることはなかったのですが、今となっては『もののけ姫』を始め、のちに宮崎駿監督がスタジオジブリで作ることとなる作品たちに通じる要素をいくつか発見できる絵本となっています。