◆継続起用の『アイス・エイジ』やキャスト一新の『長ぐつをはいたネコ』
映画でなければキャスティングされない……と思いきや、一方の爆笑問題の太田光さんといえば『アイス・エイジ』シリーズのシド役に起用されていますが、劇場上映作品以外の作品でもしっかり活躍しています。
『アイス・エイジ バックの大冒険』(2022年)では、Disney+配信限定の長編作だったにも関わらず、太田さんがシド役を演じています。主人公のマニー役にも山寺宏一さんが起用されており、当初からシリーズに親しんできた人にとっては嬉しいキャスティングとなりました。
ただ、第1シリーズから登場しているメインキャラクターの一人・ディエゴに関しては竹中直人さんが演じていたのですが、劇場上映がされなくなった『アイス・エイジ4/パイレーツ大冒険』以降は山寺さんや太田さんとは違って、キャストが変更となっています。
キャラクターが多い作品となると、なかなか全員を続投させていくというのは難しいのかもしれません。
竹中直人さんといえばそのほかにもアニメーションの吹替に多数参加していますが、主人公の長ぐつをはいたネコのプスを演じたこともある『長ぐつをはいたネコ』シリーズに関しても異変が起きています。
2011年に劇場版が公開されて以来、10年以上の時を経て、3月17日に続編である『長ぐつをはいたネコと9つの命』が上映されます。久しぶりに竹中さんのプスに会えると思いきや、今作では主人公であるプス役を山本耕史さんが演じることが分かりました。
──“劇場版”で“主人公”であってもキャスト変更されてしまう例があるというのはなかなかに衝撃的。
10年以上ブランクが空いてしまったとはいえ、シリーズに親しんでいた人には少しせつないニュースといえます。
海外アニメーションファンにとって、吹替声優の途中変更は、いつ何時起こっても仕方がないものと覚悟しておかないといけないのかもしれません。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
※サムネイル画像:YouTubeチャンネル『ディズニープラス』より