◆『聲の形』の監督の新作も?
さらに原作やシリーズものだけでなく、劇場オリジナル作品の企画も充実しています。
『映画聲の形』や『リズと青い鳥』などで監督を務め、国内外で高い評価を獲得している山田尚子監督が新作長編『きみの色』を今年公開することを発表。
TVアニメ『平家物語』でタッグを組んだサイエンスSARUや、脚本・吉田玲子氏、音楽・牛尾憲輔氏というお馴染みの制作陣が今回も名を連ねます。
お馴染みの布陣といえば、『あの花』『ここさけ』『空青』などオリジナルシリーズを輩出してきた長井龍雪氏、岡田麿里氏、田中将賀氏による“超平和バスターズ”の新作長編『ふれる。』も秋に公開が発表されています。
海外作品ではミニオンのイルミネーションスタジオが久しぶりの完全オリジナル作品『FLY!/フライ』を3月15日に公開を予定していたり、Disney+での配信のみだったディズニーピクサー作品『ソウルフル・ワールド』や『あの夏のルカ』、『私ときどきレッサーパンダ』が3月から連続して劇場初上映を予定しています。
メジャープロダクションの作品も楽しみな一方、当初2023年秋に公開を予定していた『ユニコーン・ウォーズ』についても日本上映の続報を期待したいところ。
テディベアとユニコーンが戦いを繰り広げる、見た目は可愛いのに内容はなかなか過激なヨーロッパの作品。去年の『オオカミの家』のヒットと同じく、ダークな内容の本作の動きにも注目です。
──2024年もかなり充実したアニメ映画のラインアップとなっています。果たしてこの中から、今年も100億円超えの大ヒット作品は現れるのかというのも注目すべき点の一つといえるでしょう。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
※サムネイル画像:YouTubeチャンネル『東宝MOVIEチャンネル』より