楽しみにしていたのですが、ディズニー&ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』が、ディズニープラスでの独占配信作となることが発表されました

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 映画館で観たかった身としては、至極残念。コロナ許すまじですわ。

 こうなってくると、海外のアニメーション映画は全然日本に入ってこれないのかなぁ......なんて思いきや、あのディズニーが劇場公開を渋る一方で、2020年年末はこれまでにないくらい海外のアニメーション映画の公開が目白押しとなっています。しかもどれも海外では評判の期待作ばかり。

 今回はそんな2020年末公開のオススメ海外アニメーション映画を一挙紹介します。

◆10月30日公開!『ウルフウォーカー』

 まずは、北欧からの刺客『ウルフウォーカー』

 映画賞で高評価を得た『ブレッドウィナー』を制作したカートゥーン・サルーンの最新作です。本作は北欧の神話を題材にした『ブレンダンとケルズの秘密』『ソング・オブ・ザ・シー海のうた』に続くケルト三部作の最終作に当たる作品。

 可愛くも美しい、絵本の中に入ったようなビジュアルが特徴的なカートゥーン・サルーン作品は、おそらく日本人でも多くの人のツボにハマることは必至。予告編で一気に引き込まれたのでとりあえず、この映像だけでもまずは観て欲しい一本です。

◆11月7日公開!『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』

 続いて、昨年字幕版のみの公開だったにも関わらず、満員御礼の大ヒットとなった中国のアニメーション映画『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』が、アニプレックスとの共同配給でカムバック。豪華声優陣でおくる完全ローカライズ化した吹替版として登場です。

 人間の世界で暮らす妖精たちの戦いを、『ドラゴンボール』ばりの迫力のアクションで描いた作品。異能力バトル好きにも必見の少年漫画色ある娯楽作品。日本人馴染みもある作風なので、海外アニメという感覚をあまり感じずに観られる一本。

 主人公の小黒(シャオヘイ)役は花澤香菜さん。可愛い女の子役が多いですが、少年役は珍しいですよね。

◆12月11日公開!『Away』

 国際アニメーション映画祭で8冠を達成した、2019年の話題作『Away』が満を持して日本上陸!

 ラトビアのギンツ・ジルバロディス監督がその多くを一人で作り上げた、不思議な長編冒険譚。飛行機事故で不時着した見知らぬ島で、少年が人の住む街に向けて、バイクを走らせるシンプルな物語。

 作中、セリフは一切なくビジュアルだけで物語を描いた作品となっていますが、少年がどこを目指そうとしているか、とか、あいつはなんだかやばそうなやつだ、とか内容がしっかりわかるのがよくできています。

 ギンツ・ジルバロディス監督はゲームの『ワンダと巨人』『風ノ旅ビト』などにも影響を受けているようで、同作を楽しんだ人には、この映画の雰囲気もきっとハマるハズ。

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◆12月25日公開!『FUNAN』

 2020年のトリを飾る海外アニメーション映画が『FUNAN』。2018年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のクリスタル賞を受賞した作品がやっと上映されることとなりました。

 本作は、ポル・ポト率いる政党クメール・ルージュによって支配されることになった70年代後半のカンボジアを、ある家族の視点で追う物語。

 内容はかなり過酷で、冒頭の幸せそうな日常から一変、奴隷のような生活を強いられていく過程は辛く、まさに“観る地獄巡り”。とはいえこれが史実だと言うのだから、なお辛い。

 映画館と言うシチュエーションだからこそ、しっかり向き合えた映画だったので、今回紹介した作品の中でも特に映画館での鑑賞をオススメしたいのが本作。一時停止したりできないので、こういった地獄めぐり映画と向き合うのには最適な体験となります。

 辛い、辛いと言えば言うほど、観るのに腰が重くなると思うのですが、そんな辛い物語の中にも、とあるいきな演出が用意されていて、それが映画の最後に大きな感動を生んでくれました。大号泣の一作となったので、2020年の締めくくりに多くの人にぜひ観て欲しいです。

 

 ――この年末には、『ドラえもん』だとか、『ポケモン』だとか、日本の映画も盛りだくさんなのですが、洋画の大作が少なくなっている今、たまには今回紹介したような海外の刺激を取り入れてみてはどうでしょうか。

 いずれも各所でお墨付きの映画なので、観る価値は存分にある映画ばかり。この冬は映画館でぜひ海外アニメーション映画を体験しましょう!

(Edit&Text/ネジムラ89)

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