◆ラノベ発のかわいく凶悪なスプラッター作品──『あるゾンビ少女の災難』(2018)
池端亮先生が手がけた同名ライトノベルを2018年に豪華スタッフとキャストにより長編アニメーション化した作品が『あるゾンビ少女の災難』(2018)です。
夏休みを迎えて人の少ない大学で、100年の眠りから覚めた2体のゾンビ少女がオカルト研究会の学生たちを次々と手にかけていき、残った学生たちがなんとかして生き延びようとして奔走するスプラッター作品です。
この映画のキャラクター設定や総作画監督を『転生したらスライムだった件』のTVアニメシリーズ(2018〜)や『劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』(2011)で総作画監督を務めた高岡じゅんいち氏が担当しており、女の子たちも既存のアニメ作品で見慣れたかわいいビジュアルで描かれている作品である一方、「ここまでやるのか」というほどゾンビ少女たちが残酷にキャラクターたちを襲っていくので衝撃の大きな作品となっています。
──「アニメーションだと怖くないかも」と油断していると、意外と頭から離れない怖い体験を携えた作品もあります。
新旧いろんな作品が存在するので暑い夏だからこそ、これらの作品で涼しくなってみてもいいかもしれません。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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