2020年春に放送を開始したアニメ『波よ聞いてくれ』は、今までと少し違うアプローチをするアニメだとTwitterなどのSNSを中心に、話題になっています。

波よ聞いてくれ 画像<画像引用元:https://namiyo-anime.com/ より引用掲載 ©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局>

 どういった点が違うのかと言いますと、このアニメはラジオ感覚で聞けるのです。

 アニメ視聴者の中には、時々ちらっと映像を観て、後は音声を聞きながら別の作業をする人もいるでしょう。

 あまり、内容が頭に入ってこないから好きじゃないって視聴者もいますが、このようにアニメをラジオ感覚で観る視聴者っていますよね。

 『波よ聞いてくれ』は、まさにそれに適したアニメだと言えるのです。

 今回は、そんなラジオ感覚で視聴することができる『波よ聞いてくれ』がどんなアニメなのか、なぜ、ラジオ感覚で楽しめるのかを説明していきます。

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舞台はラジオ業界!? ド素人がラジオパーソナリティになる?

波よ聞いてくれ 第1話 画像<画像引用元:https://namiyo-anime.com/story/ より引用掲載 ©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局>

 『波よ聞いてくれ』は、ラジオ業界とそれに関わる人々の物語です。

 主人公・鼓田ミナレは酔った勢いで、たまたま隣にいた中年男性に失恋の愚痴をこぼしてしまいます。いわゆる絡み酒というやつです。酔いが回りきった彼女は、話した内容もその中年男性に話したという事実も忘れていたのですが、ひょんなことからその出来事を思い出します。

 なんと、バイトしている店のラジオから自分の声が流れてくるではありませんか。しかも、話の内容は自身の失恋話!? 個人の秘密が大胆にもラジオ放送で流されている……。

 実は、鼓田ミナレが絡んだ中年男性、ラジオ局のディレクターで、その時にした失恋話を録音されていたのです。盗聴!?

 そのことを思い出した彼女は、ラジオ局に突撃します。放送中のスタジオに到着した鼓田ミナレは、流している音声を止めるように要求しますが、なぜかなし崩し的にラジオ出演する事態に?

 しかも、この音声について、出るトコ出ようかと思ったら、自分が放送許可を出していた!? 酔った自分のバカやろう……。

 こうして、全くの偶然でラジオ放送に自身の声が乗ることになった鼓田ミナレですが、そのトーク力と20分以上全く噛まないで喋り続けるセンスを買われ、ラジオのパーソナリティをしないかと誘われることになります。

波よ聞いてくれ 第2話 画像<画像引用元:https://namiyo-anime.com/story/ より引用掲載 ©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局>

 この作品は、鼓田ミナレが周囲で巻き起こる謎の人間関係とそれに振り回されつつも、それらの不満をラジオで発散する物語です。

 基本的にトークが主体であり、絵面的には非常に地味な作品と言わざるを得ませんが、登場人物たちの掛け合いや主人公、鼓田ミナレの話が面白いので聞いているだけで楽しめるアニメになっています。

 万人受けするアニメではありませんが、なんらかの作業をしながら聞いているだけでも物語が入ってきますので、片手間に視聴してみるのがいいかもしれませんね。

 登場人物たちが繰り広げるテンションの高いトークが好きな視聴者には、オススメの作品と言えるでしょう。

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セリフ多め!! 映像よりも音声で楽しむアニメ『波よ聞いてくれ』

波よ聞いてくれ 第1話 画像02<画像引用元:https://namiyo-anime.com/story/ より引用掲載 ©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局>

 アニメ第1話は、主人公・鼓田ミナレが森林の中、熊と対面しながら視聴者からのコメントに答えるという、よく分からないシーンから始まります。「一見意味不明なアニメが始まったなー」って感じになるのですが、実はこれ、森林や熊は全てラジオ放送の設定で、命の危機を感じつつコメントに答えるという意味不明な企画なのです。

 映像では、瞬時に状況が見えてしまうため、意味が分からないって気持ちが先行してしまいます。しかし、音声だけ聞くと、なぜか、「あっラジオの放送だ」ってなるんですよね。

 『波よ聞いてくれ』は、音声だけの方が物語を正確に理解できてしまう不思議な作品です。

 この作品の原作は、ただのセリフの多い漫画なのですが、アニメ化され音声栄えした作品だと言えるでしょう。

 本来のアニメでは映像が主役であり、音声は主役を盛り上げる立ち位置なのですが、本作においては、映像がサポート役と考えられます。

 このように『波よ聞いてくれ』は、音声だけでも楽しめるアニメです。これはラジオの本質である音声で全てを伝える部分と無関係ではないでしょう。

 アニメにおいて映像栄えしないというある種のタブーが行なえるのも、ラジオパーソナリティを務める主人公を描いている物語だからこそできる手法だと言えます。

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猪突猛進!! 自分の思いをぶちまける感情系主人公・鼓田ミナレ

波よ聞いてくれ 鼓田ミナレ 画像<画像引用元:https://namiyo-anime.com/story/ より引用掲載 ©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局>

 『波よ聞いてくれ』の主人公・鼓田ミナレは、自分の感情に素直なキャラクターです。言い方を変えると感情の起伏が激しいとも言えますね。

 彼女の気性を表すセリフとしてこんなのがあります。

 「私は今からお前を殴るッ 無言で殴り続ける 何故なら腹は立ったが返す言葉がないからだ!!」

 これは鼓田ミナレが自分の現状について正論を言われたものの言い返せず、あまりの指摘の鋭さに怒りの涙を流すシーンで使われたセリフになります。

 このセリフは彼女の感情の昂ぶりと、その感情を行動に移してしまう性格をよく表しているセリフだと感じませんか。

 このように彼女には、過激な発言も多いですが、時にはキワどいボケと鋭いツッコミで笑いを取り物語を盛り上げるキャラクターでもあります。

 鼓田ミナレは作中で永遠喋っているキャラクターなので、観ていて飽きませんし、どんな些細なことでも感情を揺れ動かすので、本当こんな人物がいるのではないかと思ってしまうほどです。

 ラジオでも、こんなことをぶちまけていいのか、と疑問に思ってしまうほど本音で喋っています。実際にこんなラジオがあれば面白いかもしれませんね。

 『波よ聞いてくれ』は、鼓田ミナレのぶっちゃけ具合を楽しむアニメでもあるでしょう。

 

――どうでしたか? 『波よ聞いてくれ』が、どんな作品なのか知ってもらえたでしょうか。

 本作は登場人物たちの会話を楽しむアニメです。逆に言えば、映像を楽しむアニメではないと言えます。アニメに映像を期待する視聴者は注意が必要かもしれません。

 このアニメは、まさにラジオのようなアニメです。視聴者層的には、かなり玄人向けの作品と言えるでしょう。

 また、この作品は、現在斜陽であるラジオ業界の現状について意外とディープな部分まで語られています。そちらを楽しみにしてもいいかもしれませんね。

 『波よ聞いてくれ』は、第1話をラジオ感覚で視聴し、気に入れば続きも観続けるのが良いアニメでしょう。

(Edit&Text/天乃ひる)

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TVアニメ『波よ聞いてくれ』公式サイト

©沙村広明・講談社/藻岩山ラジオ編成局

タイトルおよび画像の著作権はすべて著作者に帰属します
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