◆ナルトが七代目火影になるきっかけを作った?──波風ミナト
波風ミナトは、死に際に九喇嘛のチャクラの半分と、自分のチャクラを生まれたばかりのナルトに託し、死してもなお、息子の成長を見守っているキャラクターです。
波風ミナトは、木ノ葉隠れの里の四代目火影であり、カカシの師匠、そして主人公・うずまきナルトの実父にあたる人物です。とても温厚な性格の好青年ですが、忍としての実力や功績は凄まじく、敵国の忍から「木ノ葉の黄色い閃光」の異名で恐れられていました。
作中では第1話の時点で他界しているため、彼の生前の活躍はすべて回想として語られる形となっています。
ミナトの妻であるうずまきクシナは、九喇嘛(くらま)を抑えこめる特殊なチャクラを身に宿した女性です。
ナルトの前任の人柱力で、最後まで九喇嘛と心を通わせることはなかったものの、勝手な暴走を許すこともありませんでした。
そんな彼女の力が唯一弱まってしまう出産のタイミングを見計らい、尾獣を狙う仮面の男が襲撃を仕掛けてきます。
ミナトの奮闘により仮面の男は退けましたが、暴走した九喇嘛の攻撃からナルトをかばってミナトとクシナは命を落としてしまいました。
その際、九喇嘛のチャクラの半分と、自分のチャクラを生まれたばかりのナルトに託すことに成功しています。それは成長していくナルトの助けとなり、やがて里の皆に慕われる七代目火影になるまで支え続けてくれます。
作中では度々キャラクターたちの親子の関係性、特に父と子の絆が色濃く描かれていましたが、中でもやはりミナトとナルトのつながりは別格だと考えられます。