秋アニメで、主人公の奇抜さランキングというものがあれば、間違いなく1位であろうと思われる『ノー・ガンズ・ライフ』。
アニメで登場する主人公は大なり小なり、普通の人とは違う特徴を持っていたりしますが、『ノー・ガンズ・ライフ』の主人公はもうぶっ飛んでいます。なにせ、主人公の頭がすごい。リボルバー(銃)なんです。もうほんとリボルバー顔なんです! 何このアニメ!? って観た人の多くがそう思ったんじゃないでしょうか。あまりにも顔がリボルバーそのまんまなので、ギャグアニメなのか! と思ってしまいますが、どうもそうじゃない。興味を引かれて観てみたんですが、ギャグとは全然違う、ハードボイルドでカッコいいアニメだったんです。
そこで今回、この頭がリボルバーな主人公のハードボイルドなストーリーを紹介したいと思います。
身体機能拡張技術がもたらした新たな世界
近未来的なSF感漂う世界。その世界ではとある大戦により、ベリューレン社という企業が「身体機能拡張技術」というものを開発しました。戦いが終わった後もその技術は活用され、体の一部分、または全部を機械化した拡張者(エクステンド)と、そうではない非拡張者との争いが度々起こる物騒な世になっていきました。そんなちょっとスリリングな世界で、自身も拡張者(エクステンド)である、頭がリボルバーな主人公・乾十三(いぬいじゅうぞう)が「処理屋」という危険な職を営んでいます。
「処理屋」の乾十三
頭部が身体機能拡張技術によりリボルバーになっている乾十三。見た目の奇抜さや屈強な体格から悪役のような雰囲気ですが、実は拡張者が起こす様々な問題、物騒な案件も体を張って解決する「処理屋」を生業にする正義の味方です。信条は「依頼とその依頼人は必ず守る」。そんな乾十三のもとに、前身機械化した拡張者からある依頼をされます。
「子供を守ってほしい」
謎の少年とベリューレン社の秘密
十三は、託された名の知らぬ少年を抱え、安全な場所へと向かいます。その道中、なぜかベリューレン社の者が接触してきます。穏便に、少年をこちらに渡すよう言ってくるのですが、十三は警戒し断ります。すると今度は力づくで少年を奪いに来る。ここから、十三とベリューレン社との大きな戦いが火ぶたを切る。さらに、この謎の少年が持っている、ベリューレン社として表沙汰にしたくない秘密が明らかになっていく。十三はこの大きな問題を、「処理屋」として立ち向かっていくのです。
と、この『ノー・ガンズ・ライフ』ですが、主人公の奇抜さ(リボルバー頭)に度肝を抜かれて観るハードルが高いと感じるかも知れません。ですがダークヒーロー的な感じで、「依頼とその依頼人は必ず守る」という人情溢れる、男らしくも優しい主人公の物語に観ていてグイグイと引き込まれます。意外と親しみやすいので、ぜひ観て頂けたらなぁと思います。
(Edit&Text/おみくじ)
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