<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>

 前回、まさかのルフィが吹き飛んで鬼ヶ島の外へと放り出されてしまうという、衝撃の展開を迎えたTVアニメ『ワンピース』。

 

 そんな驚きの展開から連なる第1034話「ルフィ敗北!麦わら一味窮地!?」ははっきりとサブタイトルからルフィに対して「敗北」の文字が記されています。これまでもルフィが一時的に負けることはありましたが、その度にルフィはなんどでも立ち上がってきました。

 しかし、今回は上空を飛ぶ鬼ヶ島から投げ出されてしまったということで、歴代でもかなりの窮地。果たして、戦況がどう変わっていくのかを追っていきます。

◆悲劇のゼウス!裏切り者の哀れな顛末!

 第1034話は、ルフィの敗北から始まるということで、まさに麦わらの一味の劣勢が描かれる回となっていました。

 その一つが、前回、前々回と続けて描かれてきたビッグ・マムと対峙するナミとウソップの戦いです。ページワンとうるティを次々とビッグ・マムに倒してもらうというある意味ラッキーな展開が続きましたが、この二人が居なくなり、ついにビッグ・マムの攻撃の対象はナミたちに向くこととなります。

 しかし今回ここでスポットが当たるのは、かつてビッグ・マムに付き添っていたホーミーズの一人、ゼウス

 ゼウスはこれまでもナミによって利用されたり、一時的にビッグ・マムのもとを離れたりといった失態が続いていました。そしてついに鬼ヶ島の頂上での戦いでは、ローとキッドによって閉じ込められ、海へと突き落とされたビッグ・マムを助けにいくことができなかったことが決定打に。ついに新たなホーミーズの「ヘラ」が生み出され、ゼウスはお払い箱となってしまいました。

 ナミにも裏切り者扱いされ、行き場をなくしたゼウス。最後に一矢報いようと決断した先がなんとビッグ・マムでした。

 せめてナミを救おうと、ゼウスは渾身の突撃をビッグ・マムにお見舞いするわけですが、さすがゼウスを生み出した張本人であるビッグ・マム。軽々とゼウスを握りつぶして、魂(ソウル)を吸い取ってしまいます。

 ドラマティックな展開とするのであれば、ゼウスがここで番狂わせの大活躍でビッグ・マムを止めてもおかしくないのですが、やはりそう簡単に力量の差は埋められないもの。全くカッコのつかない形で、ゼウスは敗北してしまいました。

 今週のアイキャッチでは、ルフィ、ゾロの花札に続いて、「梅に鶯」を模したナミとゼウスの花札がお披露目となったせっかくの回だったのですが、本編の展開のせいでせつなく感じるタイミングとなってしまいました。

◆孤軍奮闘のチョッパーも万事休す!

 ゼウスがドラマを担うのであれば、今回アクションを担うのはチョッパー

 ダンスフロアの戦いが描かれるのですが、こちらも結構な大ピンチ。氷オニによる危機こそ回避できたものの、依然大看板のクイーンは健在で、さらにここにビッグ・マム傘下のペロスペローが合流。

 寝返った敵兵が加勢に加わったのも束の間、ペロスペローによる矢の形をした飴を上空から降り注ぐ技「終末の雨(キャンディシャワー)」によって、フロア全体の人間が矢に射抜かれることになり、これまでとはまた別の形でダンスフロアが地獄と化します。

 ただここで食い下がらず活躍を見せるのが、怪物強化(モンスターポイント)状態のチョッパー。もはや巨体を持つクイーンを振り回し、投げ飛ばす大活躍を見せてくれます。もはや、ゴジラとコングが戦うかのような豪快な肉弾戦はなかなか爽快感があります。

 とはいえ、敵勢の幹部クラスを2体相手ということで、チョッパーの背にもいくつも矢がさ刺さっており痛々しく、戦況としては明らかに不利。先週、ダンスフロアに向かい動き出したサンジや赤鞘の侍たちの到着を早く期待したいところです。

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