◆やはりフランキーはコメディ担当?ササキがついに獣人化!
そして、今回の目玉とも言えるのが、フランキーとササキの対決です。
すでにササキがリュウリュウの実モデル“トリケラトプス”を食べた悪魔の実の能力者であることは明らかになっていましたが、今回ついに獣人状態の姿がお披露目となりました。
トリケラトプスの巨体に加えて、人間のように刀を握る姿はなかなかに圧巻。刃物が回転する絡繰螺旋刀(カラクリらせんとう)のギミックがカッコよく、明快に描けるのもアニメーションという手法ならではです。
\ #ワノ国編 アニメ放送情報!/
アニメ『ONE PIECE』1041話「怪獣大決戦!ヤマトとフランキー」は11月20日(日)朝9:30より放送
予期せぬササキの大技にフランキー大苦戦!?一筋縄ではいかない対決を制するのはどちら…!?
※地域により放送日時が異なります#ONEPIECE pic.twitter.com/87pU5SAsdC— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) November 19, 2022
ここから熾烈な戦いが描かれるかと思いきや、そうはならないのがまた意外。前回のジンベエとの戦いがシリアスだったのに対して、今回のフランキーは一転してコミカルに展開していきます。
ササキがトリケラトプスの襟元の部位を回転させることで、なんと飛行能力を披露。珍妙な姿でありながら、寝返ったギフターズごと切り裂く非道な行動に出ます。そういった非道ぶりにそれほど言及せず、「トリケラトプスはこういう恐竜だ」というササキに対して、「そうだったのか」と冷静に返すフランキーがこれまたシュール。
まだまだ恐竜は謎の多い存在ですが、さすがにトリケラトプスがヘリコプターのように空を飛んでいたという話はもちろんありません。これを見た子どもたちは鵜呑みにせず、しっかり本当にトリケラトプスが空を飛んでいたのかどうか、本やインターネットなどを駆使して、これがユーモアの一つであることを知ってほしいところです。
しかも、これだけに終わらず、ササキがうっかり回転の方向を間違えて、逆走してしまうシーンも登場。助走距離をつけたと見栄を張りながら、照れる姿がちょっと可愛いという、これまたもはやギャグシーンと言えるような展開も用意されていました。
これに関しては、ファンの回転が逆になると、風の方向が逆になるのは事実なので、これを見た子どもたちはプロペラの仕組みについて、本やインターネットなどを駆使して、これは本当に存在する仕組みであることも知ってほしいですね。
そんなフランキーとササキの戦いは、フランキーの決死の「将軍(ジェネラル)スープレックス」でひと段落。一旦優勢なまま、次回以降へと持ち越しになりました。
そしてエピソードの最後には、ハートの海賊団に救出されたルフィの様子が登場。ついに血行のよくなったルフィによる、おなじみの肉コールで次回へ続きます。ルフィには早く帰還して欲しいですが、まだまだ食事による体力補給が必要のようです。
ルフィが完全復活できていない中、次回は第1042話「捕食者の罠 ブラックマリアの誘惑」。
今回いずれの戦いも決着を見ませんでしたが、次回はさらにロビンとブラックマリアの戦いにも視点が移っていくようです。さすがにロビンの戦いともなると、今週ほど賑やかなものにならないとは思いますが、果たしてどうなるのでしょうか。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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