◆ゾロとサンジのド迫力な共闘にシビれる!

 さっきまで瀕死だったとは思えないほどの回復を見せたゾロ。刀を構えて、わずかに緑に光る閃光がかっこいいのですが、見せ場はさらにここから。

 炎に燃える拳と大きな翼を広げたキングと、再びレーザーを放とうとするクイーン。しっかり三刀流の体勢に入るゾロとそこへ猛烈なスピードで駆けつけるサンジ……緑色と黄色の光の筋となった二人は大看板二人にめがけて、突進。

 「煉獄鬼斬り」と「ムートンショット」が綺麗に大看板に炸裂します。二人よりもはるかに大きな体をしているキングとクイーンでしたが、これを受けて、たちまちすごい勢いで吹き飛んでいきます。

 新年早々の大盤振る舞いと言わんばかりの、派手なシーンの連べ打ちとなりました。

 相変わらずの口喧嘩を始めるゾロとサンジ。この勢いなら大看板も倒せるかも、と思わせたのも束の間、戦塵が晴れるとそこには平気そうに立つキングとクイーンの姿がありました。

 あれだけ派手に攻撃を受けながら、効いていないそぶりを見せるところがさすが大看板です。しかし、その姿を見ても怯まないのが、麦わら一味の“両翼”である二人。戦いを制した先の、ルフィが海賊王になる姿を語り合う姿がこれまた熱い展開となりました。

◆戦いに割って入るのは野暮!タイマンへ突入!

 ついに本格的に始まった両翼と大看板の対決。麦わら一味の劣勢が覆り始めた今こそみんなで大看板を追いつめよう、という動きも起こり始めるワケですが、それをヒョウじいが止めます。サンジやゾロたちの表情から邪魔だけはするなという意思を感じとり、敵も味方もこの戦いの邪魔をさせまい、とします。

 ゾロやサンジの見せ場を作るために都合の良い展開にしているような、斜に構えた展開に思う人もいるかもしれませんが、戦いの邪魔をするのはご法度であることは、実はこれまでの『ワンピース』でもなんども描かれてきたテーマです。

 リトルガーデン編で巨人のドリーとブロギーの決闘が邪魔された際にはルフィは歯を食いしばって怒り、ホールケーキアイランド編では、知らない間に援護を受けていたことを気づいたカタクリは、優勢でありながら自らを自傷します。ヒョウじいたちが見せたこの姿勢もまた『ワンピース』の根底に根付いているルールの一つと言えます。

 そして戦いは、2対2から1対1へと移っていきます。サンジの実親であるジャッジのことも知っていたクイーンは、彼のことをジェルマ傘下のサイボーグと挑発します。それに対して、人間であることを訴えるサンジは怒りながらも、攻撃でそれに応えます。

 一方のキングの相手をするのはゾロ。特異な形の刀を持ったキングでしたが、拳には鋭利な棘が仕込まれており、戦いのためなら流派も問わない“非剣士”であることが明らかになります。

 大看板との戦いが果たして、どうなっていくのか。今回はその始まりを描いただけで、具体的な戦いは次週以降に持ち越しとなります。

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