◆ゾロのルーツに迫る“某”と語る侍の正体は?
今回、作中でははっきりと描かれなかったのですが、ヤマトを救った侍の中で青髪の侍が、少しゾロに似ているのにはお気づきでしょうか?自身のことを“某”と語った彼こそ、第1046話でヒョウじいや河松がゾロの姿を見て、所作が似ていると語った“鈴後(りんご)”の大名である霜月牛マルです。
この設定については、実は原作漫画内でも言及されておらず、単行本第101巻の読者のお便りコーナーであるSBSで明らかになった設定です。
霜月という苗字を持つキャラクターは作中でも何人か登場しており、決戦のために命を張った霜月康イエや、スリラーバークで出会ったゾンビの侍の肉体がリューマなどが霜月家の人間だったわけですが、実はゾロの住む村もシモツキ村という名前です。
ゾロと縁のあるシモツキというワードに、さらにはゾロと似ている牛マルというキャラクターの存在。ヤマトのエピソードではあるのですが、ゾロのルーツにも迫ることになりそうな登場人物であったことは覚えておきたいところです。
そして、かつての侍たちが目にすることのできなかった20年後。カイドウを討たんとやってきたルフィがついにモモの助に乗ってやって来る! ……のでしょうか?次回は第1049話「ルフィ飛翔!百獣へのリベンジ」。メンタルはまだまだ子供のままなのか、高いところを怖がるモモの助が、はたしてルフィを鬼ヶ島まで届けられるのかに注目です。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
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