<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
キングとの一騎打ちが続くゾロ。攻撃が効かないことに気づき、勝ち筋を探すもののゾロの刀「閻魔」が暴走していた──!?
幹部戦も大詰めを迎える中、鬼ヶ島の地下へと向かうヤマトのところに敵も味方も次々と合流し、オロチの前には小紫が現れたりと事態が次々と急変していきます。さらにはゾロとキングの戦いにも新たな動きが見られた第1058話「火前坊襲来 迫るオロチの魔の手」では、加速していく鬼ヶ島の混沌とした様子が描かれました。
◆ビッグ・マムが反撃開始!その上空を飛ぶ人物に注目?
前回、覚醒した悪魔の実の力が明かされたキッドとローですが、その力を以ってしてもビッグ・マムを倒すことはできませんでした。百獣海賊団たちの魂を奪い取ってさらに巨大化したビッグ・マムによる反撃がさっそく描かれました。
キッドの能力によってビッグ・マムにぶつけた大量の鉄骨たちは、ビッグ・マムによって魂を獲得しました。前回とは逆にキッドやローたちに襲いかかります。さすがにその程度の攻撃は効かないと言わんばかり、ローもキッドも悪魔の実の力を使ってその攻撃を防ぐのですが、すっかり力を取り戻したホーミーズたちの様子を見て苦しそうな表情を覗かせます。
もう一波乱ありそうなこの戦いですが、ここで意外なキャラクターが上空を飛行していきます。それがかつて大看板二人を一人で食い止める健闘を見せたマルコです。そんなマルコが連れているのが同じ元白ひげ海賊団のイゾウでした。城内に現れたという謎の妖怪・火前坊(かせんぼう)に胸騒ぎを抱いて、そこへ駆けつけようとします。
このイゾウの勘が冴えており、鬼ヶ島の地下に眠る大量の火薬に危機が迫っているわけで鬼ヶ島全体を危険に晒す事態なので、駆けつけようとする判断は正解です。ただ、マルコら他の強敵たちが意に介してないなか、イゾウだけが強く警戒しているのは、イゾウ独自の危機察知能力というよりも、赤鞘の侍の一人であるがゆえの黒炭家に対する敵対心とイゾウが白ひげのもとで戦ってきた経験が結びついて、この判断を生んだのではないでしょうか。
◆ヤマトのところへ火前坊やCP0が合流で乱戦突入!?
そして、そんなイゾウが向かう先である火前坊のところもすっかり状況が変わっていきます。
たった一人で地下室に向かっていたヤマトのところに合流したのがナンバーズのフーガ。そんなフーガを追って、アプーとドレークが続きます。
この時点ですでに賑やかになってきていたのですが、ここでさらに合流を迎えるのがCP0に追われていたロビンとブルックでした。
上階から落下した二人は運よくフーガの髪をクッションに着地しました。もちろんそんな二人を追ってCP0の面々も襲来、ロビンが戦いを覚悟したところで、満を持して火前坊が現れます。
着地を運よくフーガに助けられたロビンたちに対して、タイミングが悪いのがCP0。こちらは今まさに上階から飛び降りたCP0は、地下へと向かう火前坊とちょうど接触し、なんと火前坊の体に飲み込まれてしまいます。
地下に向かうヤマトを巡るアプーやドレークの追走とロビンとブルックを狙うCP0の追走。
そして単独で城内を移動していた火前坊という、鬼ヶ島の城内を移動する3グループがここでまさかの合流です。純粋な百獣海賊団が不在という異様な顔ぶれでのバトルロイヤル状態となってしまったわけですが、単純に誰が味方で誰が敵か区別しづらいこの現場がどう収束を迎えるのかは未知数。盛り上がる幹部戦とはまた別に、この先がどう展開していくのか予想できない面白い現場となってきました。