<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
CP-0の妨害によってカイドウの攻撃がルフィに直撃! カイドウの勝利により城内が絶望に包まれる中、倒れるルフィの身体に異変が──!?
最高の盛り上がりを見せたルフィとカイドウの一騎打ちに横槍が入り、カイドウの攻撃がルフィに直撃するという衝撃を迎えた前回。
そのまさかの展開が戦いの決着であることを示すかのように、第1070話「ルフィ敗北!?残された者の覚悟」ではついにはっきりと“カイドウの勝利”が宣言される恐ろしい回に……。
ルフィの敗北が確かと思わせるように、麦わらの一味の反応も生々しいものとなっていました。
◆「ワンピースのタブー」に触れた勝利にカイドウは困惑……そして激怒!
CP-0のゲルニカがルフィの腕を掴んで戦いを妨害し、カイドウの攻撃を直撃させたのが前回の結末でしたが、今週も改めてその決定的な一打が振り下ろされたところから始まります。
はっきりとカイドウの棍棒がルフィに振り下ろされていることが分かり、勝つまで解かないと言っていたルフィのギア4の状態もすっかり解け、意識のないルフィは身体中の空気が抜けて、無残にも自ら吹き飛ばされて行ってしまいます。
『ワンピース』の強者同士の戦いといえば、ゾロVS.ミホーク然り、ルフィVS.カタクリ然り、余計な手出しをするのはご法度として描かれてきました。
そんな中、CP-0の妨害によって勝利を手にすることになったカイドウはしばらく沈黙し、複雑な表情を浮かべます。そして微動だにしないルフィの上を儚く桜の花びらが舞い散るとともに、改めてナレーターにより、この戦いの勝者がカイドウであることが宣言されます。
この淡々とした静かな結末が先週までの盛り上がりと対比して、不満の残る結末となったことに対するカイドウのやるせなさを想起させる演出にもなっていました。
そしてその上で、カイドウは豹変。戦いに手を出したゲルニカに渾身の一撃を喰らわせます。すでにゲルニカも死を覚悟しており、逃げる様子も見せずにカイドウの攻撃を真っ向から喰らいます。
帽子を深く被り自身の腕を握る姿がなんとも切なく、さらには残るCP-0の一人・ヨセフがゲルニカの最後を下の階で見届ける様子の淡々とした様子が、熱い海賊たちとの戦いとは対照的です。
ゲルニカがドレークとの戦いで、ドレークを羨ましがる様子が描かれましたが、まさにその差がここに表れてると言ってもいいでしょう。