<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
長かった百獣海賊団との戦いについに終止符が打たれる! ルフィの拳が振り下ろされたとき、カイドウの脳裏には“ある思い出”がよみがえる──!
大々的にルフィとカイドウの戦いの決着が告知された第1076話「ルフィの目指す世界!」では戦いの終わりだけでなく、カイドウの秘められた過去までが明らかになりました。
◆ついに衝突!その時、カイドウの過去が明らかに!?
冒頭からルフィの「猿神銃(バジュラングガン)」とカイドウの「火焔八卦(かえんはっけ)」がついに真っ向から衝突! しかし、決着はすぐには描かれません。この瞬間、カイドウの頭には10歳の頃から今に至るまでの思い出がよみがえっていました。
10歳にして最強の兵士だったカイドウ。天竜人に天上金を払うための戦争で兵士として戦ったり、国政に巻き込まれて海軍に受け渡され、海軍から逃げては捕まりを繰り返していたりと幼い頃から、数奇な運命を辿っていたことが明らかになります。
その後、ロックス海賊団に加入し、ゴッドバレーの戦いを経て海賊団は崩壊。キングと共にすでに自身の海賊団を築き上げていたところへ、黒炭ひぐらしが“いい話”を持ちかけに現れ、この後ワノ国の支配へ至ったであろうことが想像できます。
そしてついに大規模な海賊団に至ったカイドウは仲間たちの士気を上げようとして、「平和ボケした権力者共を戦場へ引きずり下ろす」「戦争だけが人間の価値を決める」と自身の考えを高らかに謳います。カイドウにとっての支配の仕方にも、理由や哲学があったことがこのわずかな回想の中からも伝わってきます。
そしてカイドウはキングにジョイボーイが誰だか分かったと語りかけます。これまでになんどか登場してははっきりとその真意が分からなかったジョイボーイについて語ろうとしたところで回想は一旦終了。そのキングへの問いかけの答えは、カイドウの目指すものとルフィの目指すものを対比するように後半の現在のパートへと繋がっていきます。
◆全ての問題が解決へ!? 残るはルフィの戦いのみ!
後半に入ると、ついにルフィの拳が振り下ろされます。カイドウを倒すために邪魔になる鬼ヶ島を動かすべく、モモの助も焔雲を出そうと奮起しています。
一方で鬼ヶ島の城内でも、雷ぞうとジンベエによって引き起こされたゾウの水が下階、そしてライブフロアの広間へまでついに届きます。ハートの海賊団や麦わらの一味の各様子も描かれ、無事火の海から救われたことが描かれました。このあたりのシーンは原作漫画よりもディテールを増して描かれたシーンとなっています。
それと同時に鬼ヶ島にも変化が起きます。カイドウの焔雲がついに消えてしまい、落下の危機が現実となります。花の都へとまさに落下しようとする鬼ヶ島を追いかけるモモの助は、とうとうロープ状の焔雲を生み出すことに成功! 焔雲で鬼ヶ島を包み、傾いた鬼ヶ島が元に戻ります。まさにモモの助が焔雲のコントロールに成功した証拠。火事の危機も、鬼ヶ島落下の危機も解決し、残すはカイドウを倒すのみとなりました。