◆実はウタが登場していた？
ちなみにこのシャンクスが新時代を謳うシーンでは、わずか短いカットではありますが、ルフィやモモの助、日和、そして特徴的な髪型の子供らしき人物のシルエットが映ります。
髪型から映画『ONE PIECE FILM RED』に登場したウタを思わせますが、ここで登場しているのは本当に“ウタ”です。
原作漫画でも同じ場面でこのシルエットが登場しており、オーディオコメンタリー企画の「FILM RED 出張版 SBS」内で読者から“あれはウタなのか？”という質問に対して、原作者の尾田栄一郎先生が答える形で、あれがウタであることがはっきりと明言されています。
シルエットになっている理由は、映画のキャラクターも原作漫画の世界観の中に存在している想定ではあるものの、漫画しか読まないというワンピースファンを第一に考えて、原作漫画には未登場だったウタの存在が控えめに描かれているようです。
毎週のようにサプライズが用意されているワンピースですが、次回の第1083話「動く世界！新組織クロスギルド」では“赤っ鼻のあの男”について言及されるということで、しれっと四皇入りしていたバギーについて触れることが期待できそうです。
果たして来週はどんなサプライズが待っているのでしょうか。ワノ国のエピローグどころか、全然休まる気配のない驚きの展開が続いて嬉しいですね。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
(C)尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション
アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。
