<この記事にはTVアニメ『ワンピース』と原作漫画『ONE PIECE』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
一通りの別れの挨拶を済ませたルフィたち。残るはもっとも長い付き合いだったモモの助と錦えもんの二人との挨拶を残すのみ。ルフィに対面したモモの助は、ついに押し込めていた思いをぶちまける──。
4年半という長い期間をかけて描かれてきたワノ国編でしたが、第1085話「終幕!ルフィとモモの助の誓い」で、ついにその物語が幕を下ろしました。
◆ヤマトは麦わらの一味にはならない?その決意とは?
それぞれの別れの挨拶をすませた麦わらの一味は、モモの助と錦えもんの到着を待っていました。
そうとは知らないモモの助と錦えもんは挨拶のなかったことに激怒し、一目散にルフィたちの船のもとへと向かうのですが、この道中にて、討ち入りの最中にルフィの船に乗ると言っていたヤマトの決断が語られます。
ヤマトは今回の出航ではルフィたちの船には乗らず、おでんと同じくワノ国の漫遊から始めることにしたようです。
しかも既にルフィたちとは話がついているようで、ヤマトもしっかり別れの挨拶はすませているようでした。
当初はヤマトは既定路線のように麦わらの一味に仲間入りすることを謳っていただけに、仲間入りを想像してた身としては少し残念な答えだったように思いますが、ワノ国に大きな戦力が残るというのは頼もしい決断とも言えます。
◆モモの助が到着!怒っていたはずが実は……?
そして今度こそ本当に最後の別れの挨拶が描かれます。
キッドとローの船が先行して港を旅立つ頃、やっと滑走するモモの助がルフィのもとへとたどり着きます。
到着するやいなや、ルフィに飛びかかるモモの助。そこまでの口ぶりからてっきり怒りの態度を見せるのかと思いきや、なんと途端に大泣きをしながらルフィに旅立ってほしくないと訴えるのでした。そして、これまでの旅路を振り返りながらルフィに感謝の気持ちを伝えます。
思えばモモの助との出会いは2013年に放送されたパンクハザード編までさかのぼります。今回がワノ国編の完結エピソードと前述しましたが、モモの助の旅路としては10年近い月日をかけて展開されてきたので、10年分の物語の最後と思うと余計に沁みるものがあります。
そんなモモの助に対してルフィはウソップに頼んでいたという大きな布を渡します。それは前回ウソップが買っていた黒い布の正体。実はワノ国に掲げさせるためのルフィの海賊旗を用意してくれていたのでした。
モモの助のことを“バカでマヌケで弱虫”と言いつつ“弟みたいに思ってる”と励ましたルフィは、ワノ国を自身の縄張りとしてモモの助ら仲間たちには手を出したら自分達にケンカを売るということだと明言します。
そしてついに出発の時。改めて錦えもん、ヤマト、そしてモモの助に対して「海賊をやりたくなったらいつでも迎えに来る」と伝え、出航します。
今まではエースやサボなどに対して弟ぶりを見せていたルフィが“お兄さん”としてモモの助を励ます様子や、これまでヤマトをヤマ男(お)と呼んでいたのがいつの間にか正しくヤマトと呼ぶように変わっていたりと、ルフィの発言の端々にもドラマを感じさせます。