◆サボのコブラ殺害事件を知ったルフィや革命軍の反応は?

 さらに場面は移り、革命軍が潜むカマバッカ王国の様子が描かれました。

 新聞にてサボによるコブラ王の殺害事件を知った面々はサボの無事と事情を心配しています。そんな中、ドラゴンは新聞の出来事が事実であればサボを許さないとしつつ、マリージョアで救出したすでに自我を持っているのか分からない状態のバーソロミュー・くまに何があったのかと問いかけます。

 果たして世界会議(レヴェリー)のあったマリージョアでは何が起きていたのでしょうか。

 一方のルフィたちも同じく新聞で、サボによる事件とビビの失踪を知ります。

 思わぬ事態にビビを知るメンバーは見るからに狼狽。ルフィですらアラバスタやマリージョアへと引き返そうとする始末です。

 それを止めたのが、もはや副船長ばりの威厳を持ったゾロ。エースのビブルカードが燃え始めた時のことを引き合いに出し、堂々と説得するのでした。それに対して理解はすれど、我慢しきれないルフィやナミ、チョッパーやサンジはゾロに八つ当たりを始めます。ちなみにここでゾロはサンジにだけ言い返すところがまた細かいですね。

◆ルフィが明かした仲間たちも知らない夢の果て

 ルフィは暴れきったのか、ロビンに「もっと知人たちの近況を聞きたいか」と聞かれてもすっかり落ち着いた様子に戻ります。

 サボは犯人じゃないと確信しつつ、みんなを自由にしたいと考えるサボを思い返したことで、エースとサボの3人で誓ったという少年時代の思い出を振り返ります。

 広い世界を見て本を書きたいというサボ。大海賊になって世界中に自分の名を知らしめたいというエース、そしてルフィの夢が語られる時、その夢は描かれず初代オープニングテーマ「ウィーアー」のサビのフレーズが流れます。

 視聴者には分からない形で語られたルフィの夢を聞いた麦わらの一味は、それに驚いたり、笑ったり、羨望の目を向けたり──実はその夢はエースやサボ、そしてシャンクスしか聞いたことがないそうで、シャンクスは涙を流して笑ったとのこと。ルフィはそれを自身の夢の“果て”と表現したところで、次回へと続きます。

 果たして、ルフィの夢の果てとはなんなのか。海賊王のさらにその先に何が待っているのか。視聴者にはこの先の宿題として謎が残される形となりました。

 そんなルフィの将来を見据えたところで、年内のTVアニメ『ワンピース』の新作エピソードは終了。この物語の続きは来年1月7日(日)からのエッグヘッド編で展開されていきます。

 年内最後の放送となる次回は総集編回「大特集!モモの助の名将軍への道」。鬼ヶ島での戦いが終わった後のモモの助の様子を振り返りながら、長きに渡ったワノ国編がしめくくられます!

〈文/ネジムラ89〉

《ネジムラ89》

アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレターを配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi

※サムネイル画像:YouTubeチャンネル 『ONE PIECE公式YouTubeチャンネル』より

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