◆麦わらの一味は冬島に接近?あの最悪の世代が再登場!
前半の事態から一転して、後半では数日後の麦わらの一味の様子が描かれます。
サニー号は冬島への接近から吹雪の吹き荒れる気温の低い海域を進んでいきますが、突如海上には巨大な暖水渦が発生! 逃げようとする一味ですが、ルフィとサンジは渦の中に人がいることに気づきます。
ゾロの“厄港鳥”によって暖水渦を斬りさくことで、救出に臨むのですが、強風にあおられたチョッパーとルフィは宙へと飛ばされてしまいます。
宙を舞いながらもルフィは渦から飛び出した少女を捕えるのですが、その正体はまさかの最悪の世代の一人、ジュエリー・ボニー。
思わぬ遭遇に息つく暇もなく、ボニーは船の下に何かがいることを船上の面々に伝えるのですが、船の真下にはすでに巨大なサメのような生き物が口を開けている様子が見えるという状況でした。
海上へと吹き飛ばされたルフィたちと、サメに丸呑みされかねないサニー号。新章早々の大ピンチを迎えたところで次回へと続きます。
長らく“航海”のシーンがなかったので、グランドラインの不思議な気候や危険だらけな様子を久しぶりに味わえる体験の後半となりました。ボニーとの遭遇がどう次の冒険へとつながっていくのかが今後の楽しみなところです。
◆大幅リニューアル!新主題歌や新コーナーがスタート
そして今回からエッグヘッド編に突入したという事で主題歌・アイキャッチ、アニメーションスタイルの変更に加えて、新コーナーも始まりました。
新たなOPはきただにひろしさんの「あーーっす!」。EDには大槻マキさんの「Dear sunrise」が起用されアニメーション映像も新たなものに変わっています。
なんといっても最初期のOPとED担当アーティストの組み合わせということで、ED映像の海を目前にする一味の姿にはかつてのエンディング「memories」を思い出した人も多いのではないでしょうか。
アニメーションのビジュアルもいつもと違うと感じた人は正解でして、Xで行われている「麦わらスペース」にてシリーズディレクターの長峯達也氏の手紙にて「渋くかっこいい見た目だったワノ国編でしたが、エッグヘッド編は未来と楽しい冒険と新しい出会いにふさわしいビジュアル」を目指したと語られています。
そして本編最後には新コーナー「教えてロビン!チョッパーのもっと知りてェぞコノやろー!!」がスタート。チョッパーとロビンによる解説コーナーが行われ、初回は作中でもキーパーソンとして描かれたサボの背景について語られました。
長寿作品なだけに、新規ファンや設定を忘れてしまっている人には嬉しいコーナーとなりそうです。
こうして迎えた新章。肝心の新章の名前である「エッグヘッド”が出てきていない!」という人も安心してください。
次回の第1090話は「新しい島!未来島エッグヘッド」ということで、ついに次なる舞台であるエッグヘッドの登場が期待できます。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
(C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション