<この記事には映画『ONEPIECE FILM RED』のネタバレが含まれます。ご注意ください。>
トットムジカとは何者だったのでしょうか──?
映画『ONE PIECE FILM RED』の真の敵として登場したトットムジカは、歌の力を持った悪魔の実・ウタウタの実だからこそ、ウタと通じることになったのか。それともそもそもトットムジカの出自にウタウタの実が関係していたのか。トットムジカの詳しい正体については『ONE PIECE FILM RED』を最後まで見てもハッキリと描かれず、まだまだ謎が多いです。
しかし劇中では、いくつかそのヒントが描かれています。
◆トットムジカの正体は悪魔の実のパワーなのか?
トットムジカの性質はあまりにもウタウタの実と関連性が強いため、もしかするともともとウタウタの実の能力で生まれた存在なのかもしれません。
映画の中ではトットムジカは音楽の島・エレジアに古くから伝わる人間の負の思いの集合体である“歌の魔王”とされ、生き物なのかどうかも分かりません。それなのに、ウタウタの実の能力に大きく関与していることはどこか不自然です。
たとえば、トットムジカの封印を解いたのもウタの力でした。トットムジカを顕現させるのにもウタの力が必要で、ウタの作った仮想空間から抜け出す方法もトットムジカが条件となっています。これだけ結びつきがあるということは、そもそもトットムジカ自体が、ウタウタの実の能力によって生み出されたものではないでしょうか。
古くからトットムジカの存在やウタが作り出した仮想空間から出られる方法が語られているということは、かつて同様の事件が起きていたことは間違いないでしょう。
ルフィたちがトットムジカと戦うよりもはるか昔に、劇中と同じようにウタウタの実の仮想空間から逃れる方法を探り、その解決法を実行した──もしくは解決の仮説を立てた存在がいたことが想像できます。トットムジカとウタウタの実の二つの存在がかつて近い場所にあったことの証拠でもないでしょうか。
結果的にシャンクスによってエレジアを訪れることになったウタですが、実は悪魔の実の力によって自然と導かれていた可能性もありそうです。トットムジカがウタウタの実の力から生まれた存在だったとすれば、これだけウタウタの実の力と関連性が強いことにも納得がいきます。