◆実は「元世界政府側」の人間?──モンキー・D・ドラゴン
ルフィの父親であり、ガープの息子として登場するモンキー・D・ドラゴンですが、かつては世界政府側の人間だったのではないかと一部のファンは考察をしています。
原作1066話では、若き日のドラゴンが登場し、そこではDr.ベガパンクと話をしているエピソードが描かれています。ベガパンクと一緒にいることから、彼が元世界政府側の人間ではないかという説が生まれました。
また、このエピソードでは、人物紹介の欄に「モンキー・D・ドラゴン 自勇軍隊長(33歳)」と描かれており、「自勇軍」という新たな言葉が登場しています。
自勇軍は、革命軍の前身とも考えられますが、もしかしたら世界政府側の組織なのかもしれません。
また、自勇軍の隊長時代、彼は33歳ということからルフィ(19歳)は革命軍が設立してから生まれたことが分かります。
◆意外?物語のキーパーソン?──ウルージ
ウルージは「新世界編」に入ってから、数回しか登場していない「最悪の世代」であり、一部の読者の中では、物語でもっとも重要な役割を果たすのではないかと考察がされることもしばしば。
ウルージの背中には羽があり、同じく扉絵連載の「エネルのスペース大作戦」に登場する月の壁画には、羽の生えた人物が描かれています。月にある壁画は伏線で、『ONE PIECE』の最終章では羽を持つ人物が物語のキーパーソンになるのではと言われることもあります。
月の壁画に描かれた人物が「Dの意志」と関係あるのなら、Dと羽にはつながりがあるといえるでしょう。ウルージは登場回数の低さと羽を持つことから、物語の重要人物かもしれません。
とはいえ、ウルージは登場回数が少ないにもかかわらず、そのビジュアルや言動、性格から、ファンの間ではたびたびネタキャラとして扱われるため、この考察の信憑性は薄いでしょう。
──最終章に入り、話数を重ねるごとにいままで隠されていた伏線がどんどん明らかになっていく『ONE PIECE』。一部のファンが噂している、ベックマンが裏切り者という考察や、ドラゴンが元世界政府の人間だったという説が本当なら、物語は大きな盛り上がりを見せるとともに、多くの読者に衝撃を与えるでしょう。
〈文/瀬田アキラ 編集/乙矢礼司〉