今年の年明けに終映を発表し、半年以上のロングランを果たした映画『ONE PIECE FILM RED』が、早くも10月20日に映画館に帰ってきます。
再上映は、ソフト化に合わせてリテイクを行った4Kアップコンバート版となっており(一部4K非対応劇場での上映もあり)、昨年に上映されたものをそのまま上映するわけではありません。
しかし、終映から半年と少し。あまりにも早い復活のようにも思えます。なぜこんなに早いタイミングでの復活となったのでしょうか。
◆今度こそ大台の興行収入200億円突破のチャンス?
『ONE PIECE FILM RED』は、興行収入が大台の200億円に届かなかった作品なだけに、再上映で興行収入を積み上げて200億円を突破したいのではないでしょうか。
この映画の興行収入は、日本の歴代興行収入ランキングでも8位にあたる197.1億円だったことが興行通信社が発表で分かっています。
もう3億円を積み上げれば、日本でも7本しかない興行収入200億円超えの作品に仲間入りができたのに惜しい状態でした。
しかし、この興行収入という数字は再上映をすることで後から積み上げられます。
たとえば、日本の歴代興行収入ランキングで『ONE PIECE FILM RED』の一つ上の順位である7位の『もののけ姫』は以前まで興行収入が200億円に満たない成績でした。しかし、新型コロナウイルス感染症による初めての緊急事態宣言が明けた2020年6月、映画館で“リバイバル上映”が行われています。
当時は新作映画もあまり多くなかったことや、名作を映画館で観れるという貴重さから、多くのお客さんが足を運びました。
これにより『もののけ姫』は8億8千万円も記録が上積みされ、最終的な成績は201.8億円。20年以上かけて、200億円という大台に到達しています。
『ONE PIECE FILM RED』も同じように成績を積み上げることで、200億円級の作品の仲間入りができるどころか、この『もののけ姫』の記録も超えられるかもしれません。