毎日、必死にがんばっているのに誰からも褒められていない……。不意にそんな思いがよぎって寂しくなってしまうことはありませんか?

 何かをやりとげたとき、落ち込んでしまったとき、小さい頃は頭を撫でて褒めてもらったこともありました。でも成長した今はなかなか人に頭を撫でられることもありませんよね。大人になると撫でられることに抵抗がありますが、少し撫でられたときの嬉しさが恋しくなることありませんか?

 もしもイケメンが「頑張ったね」という甘い声とともに頭を撫でてくれたら。こんな3人のイケメンが彼氏だったらいいのに……。

◆その優しい心が見える手で撫でられたい…『ヴィジュアルプリズン』よりイヴ・ルイーズ

画像引用元:https://visualprison.com/story/?id=02 ©Noriyasu Agematsu,Afredes/Project VP

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 イヴ・ルイーズは、ヴァンパイアについて知らなったアンジュに情報を教えてくれた優しくおだやかなキャラクターです。中性的な外見で、タレ目がより安心感を与えてくれます。

 そんな彼は、実はヴァンパイアハンター。彼は、普通の人間と容姿の変わらないヴァンパイアを滅することで、ヴァンパイアを慕っていた子どもたちを傷つけたことを後悔。そしていつかまた同じ過ちを犯すのではないか、獣になってしまうのではないかと恐れて、アンジュたちから離れようとします。ですが、アンジュは「イヴは獣になんかならない。俺は信じてる」と笑顔で告げました。そしてイヴはアンジュとともに歌うことを決心します。

 怖がりということは、裏を返せば優しい心を持っているということ。誰も傷つけないようにと離れていこうとしたイヴの手はまぎれもなく優しい手をしていました。

 イヴは料理も上手、面倒見も良く、家で帰りを待ってくれていることも多いです。心底疲れて帰ったときに「お疲れさま」と頭を撫でてもらえたら優しさと安心感で涙が出てしまいそう……。いつも撫でられている猫のパンニャがうらやましくなってしまいます。

◆先輩のずるさ…耐えられません!『うた☆プリ』より寿嶺二

画像引用元:http://utapri.tv/ ©UTA☆PRI-LS PROJECT<画像引用元:http://utapri.tv/ ©UTA☆PRI-LS PROJECT>

 寿嶺二は、子供の頃から芸能界で活動してきたベテラン。アイドルの先輩としてST☆RISHを指導し、ライバルとしても競い合います。そして主人公の春歌にも常に明るくフレンドリー。

 「よろしくマッチョッチョ」がお決まりのあいさつだったり、「ガガーン」「ドイヒー」など昭和を感じる言葉を使ったりと、おちゃらけた面が目立つのが特徴。最年長ながら場を盛り上げようとしているのが分かり、彼の行動や言動からは優しさが伝わってきます。

 長い芸能活動の中で得た経験から、真剣に後輩たちを指導する姿は思わずドキッとしてしまいます。春歌を車で送るシーンでは、運転する横顔に見惚れてしまった女子も多いハズ。

 嶺二がアイドルを辞めると勘違いして、春歌が慌てる場面もありましたが、そのとき彼女を落ち着かせるために頭に置かれた手に「私もやってほしい!」と思った女子も続出したのではないでしょうか?

 頼りになる先輩から評価されて褒めてもらえたら、自信が持てて次へのモチベーションに繋がりますよね。さらに普段のおふざけから一転、落ち着いた大人の雰囲気で頭を撫でられたら一瞬で恋に落ちてしまうかも。

◆大人の怖さと手の優しさの「ギャップ」には敵わない……『A3!』より古市左京

画像引用元:https://www.a3-animation.jp/story/s16.html ⓒA3! ANIMATION PROJECT<画像引用元:https://www.a3-animation.jp/story/s16.html ⓒA3! ANIMATION PROJECT>

 『A3!』は、つぶれかけの劇団である「MANKAIカンパニー」を、春、夏、秋、冬という4つの組の劇団員たちと立て直していく物語。古市左京はアウトローで、初登場時には主人公・いずみが訪ねたMANKAIカンパニーの劇場を取り壊そうとしていました。

 職業も見た目も怖いですが、実は演劇が好きで学生の頃に世話になったMANKAIカンパニーを盛り上げたいと思っている熱い人。そして、自分も秋組のメンバーとしてカンパニーに加わります。

 年長者として常に厳しくカンパニーを取り締まっていますが、ごくまれに優しい面を見せてくれることも。

 実は出会った頃から主人公に想いを寄せている左京。秋組公演を成功させたあとにいずみと話すシーンでは、頭を撫でるのをやめてと言ったいずみに「昔はこれで喜んだが」と返します。お兄ちゃんとして喜ぶ顔が見たかったのかと思うと愛おしい気持ちになります……。

 さらには「そんなチビ(=いずみのこと)が俺の初恋だと言ったら、笑うか」と重大な発言。そのセリフを芝居だと言ってかわそうとする左京に、大人のずるさを感じずにはいられません。

 想いのこもった目で見られ、温かく大きな手で撫でられたらドキドキが止まりません。普段は怖いのに頑張りは認めてくれる。そして頭を撫でてもらえたなら、きっと、にやけることを抑えられないハズです。

 

 ――人の手の温かさは、落ち込んでいるときや不安になっているときに安心を与えてくれますよね。大人になってもそれは変わりません。

 たとえ自分の頭の中だけだとしても、好きなキャラに頭を撫でてもらうと心が弾む気がします。そして次へ動き出す力をもらえます。

 現実では親しくない人に気安く触れられるのは避けたいですが、想像であればそんな心配はありません。もし嫌なことがあったら、頭の中で優しいキャラクターたちに癒やしてもらいましょう。

 自分で自分を褒められなくても、キャラたちはあなたを褒めて応援してくれますよ。また明日からがんばっていきましょう!

〈文/たまきしょうこ 編集/乙矢礼司〉

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