アニメのパチンコ・パチスロ化は、たびたび作品ファンから喜ばれることもあれば、失望されることもあります。
たとえば、今年の8月にパチンコ化した『機動戦士ガンダムSEED』では、予想外の演出からファンの間で賛否を呼んでいます。
次の4つの作品も長らくファンから愛されているだけに、パチンコ・パチスロ化したことでさまざまな物議を醸しました。
◆リーチアクションは誰もが涙するあの死亡シーン──『世界名作劇場』
<画像引用元:銀座の公式Webサイトより ©NIPPON ANIMATION CO.,LTD. ©Sammy ©GINZA>
『世界名作劇場』とタイアップした『CRフランダースの犬と世界名作劇場』は、リーチアクションに『フランダースの犬』のネロとパトラッシュが天に召されるシーンが使われ、ファンに大きな衝撃を与えました。
本機はメーカー「銀座」が開発し2008年に導入が始まります。この台は『世界名作劇場』で放送されたうち、誰でも知っている『フランダースの犬』、『母をたずねて三千里』、『ふしぎな島のフローネ』の原作を忠実に再現した演出が見られるのが特徴で、豪華な顔ぶれだけに夢の共演といわれていました。
リーチ演出では各作品の名シーンが見られ、当たりを引けば『母をたずねて三千里』ではマルコと母親が再会するシーンを、『ふしぎな島のフローネ』ではフローネが陸地を発見するシーンを見られます。
しかし一方で、『フランダースの犬』のリーチ演出では、ネロとパトラッシュが天に召されれば当たりとなり、ファンに大きく衝撃を与えました。
この演出はファンの中でも「人が死んだら当たりとか不謹慎すぎる」と批判する人がいる一方で、「ほかのパチンコでも人が死ぬシーンを使ったリーチはある」と擁護する人もおり、賛否両論を招きます。
そのためかこの台は次第に姿を消し、今では見ることがなくなりました。
◆魔法少女がパチスロ化して多くのファンが戸惑う!──『魔法少女まどか☆マギカ』
<画像引用元:ユニバーサルエンターテインメント公式サイトより ©Magica Quartet/Aniplex・Madoka Partners・MBS>
今までと違う視点で魔法少女を描き一大ブームを巻き起こした『魔法少女まどか☆マギカ』は、人気アニメがパチスロ化としてギャンブルになったことで戸惑うファンが続出しました。
『魔法少女まどか☆マギカ』はメーカー「メーシー」(ユニバーサルエンターテインメント)よってスロット化し、2013年に『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』が導入されました。その後も、本シリーズは人気が出て初代を含め全部で5つのシリーズが開発されます。
さらに、2017年にはメーカー「京楽」によってパチンコが開発され、こちらも人気が出て全部で4つのシリーズが開発されました。
演出では「ワルプルギスの夜」や最終話のアルティメットまどかを見られる「アルティメットバトル」などアニメに沿った演出があるだけでなく、マミさんが射的をする「射的だ!マミさんVSお菓子の魔女」や5人でビーチバレーを楽しむ「全員集合!水着DEビーチバレー」など、アニメでは描かれなかった仲良く過ごす5人の演出を見られます。
そんなレアな演出から「5人の楽しそうな姿が見られるのが嬉しい」と喜びの声が上がる一方で、人気作品がギャンブル化することに「なんだか作品を汚された気分」と戸惑うファンも続出しました。
なお、今年の11月には新台『スマスロ劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語f-フォルテ-』が導入される予定です。