皆さんは“映画館”に『プリキュア』映画を観に行ったことがありますか?

 私はと言えば、かつては『プリキュア』のTVアニメシリーズを観ていた時期もあったものの、最近では全くと言っていいほど放送を追えていないのが現状。しかし、唯一、映画版『プリキュア』にはできるだけ劇場へ足を運ぶように努力しています。

 というのも『プリキュア』の映画ではプリキュア戦士たちの活躍だけでなく、劇場内で素晴らしい光景を観ることができるからです。

 その素晴らしい光景とは……、プリキュアを応援するキッズたちの姿です!

 『プリキュア』映画は、現在のように応援上映といったワードが浸透する前から、来場者特典として‘‘ミラクルライト’’というペンライトの配布を行い上映中の応援をキッズたちへうながしてきました。

 作品の展開に合わせて光る無数のペンライトと、キッズたちのプリキュアを応援する声援。それが合わさった状態で観る『プリキュア』映画は、後世への希望が感じられる素晴らしい時間です。

 しかし、実は『プリキュア』映画を男一人で観賞するには、“コツ”が必要だったりします。

 というのも、私が過去に『プリキュア』映画を観に行った時、ちょっぴり哀しい事件が起きてしまったのです。私が映画館に『プリキュア』映画を観に行った時のこと・・・。

「男の人が観に来てるー!」

 知らない女の子が私をまじまじ見ながら大声で叫んだのです。

イラスト 亞さめ プリキュアアラモード02
イラスト/亞さめさん @a_sa_me

 純粋ゆえに起こってしまったこの事態に、私は恥ずかしさ以上に、己の迂闊さに反省しました。

「私のような存在がノイズとなって子どもたちの夢を汚してはいけない!」

「『プリキュア』映画は、映画の中のプリキュア戦士と、そしてそれを観に来るキッズたちが主役のエンターテイメント!」

 私はそう思うと、今後は二度とキッズたちに見つからないことを心に誓いました。

 そして、この事件で学んだことを生かし、『プリキュア』映画を劇場に観に行く時は、万全の態勢で挑むようになったのです。

 長い前置きになりましたが、本記事では、私が『プリキュア』映画を観る時に実践する、“紳士的プリキュア映画観賞術”を皆さんにレクチャーしていきます。

 私のように大声でキッズに発見されるような事故が発生することなく、みんなが最高の状態で『プリキュア』映画を楽しむためにもこれらの心得をぜひ把握した上で、映画館へ足を運んでみてください。

◆上映回に対する心がけ

イラスト 亞さめ プリキュアアラモード01
イラスト/亞さめさん @a_sa_me

 まず非常に重要なのが観賞する上映回の選定です。

 『プリキュア』映画は、ペンライトを振っているキッズの数が多いほど感動が増します。そのため、できるだけ多くのキッズが来場していそうな映画館、そして上映回を狙いましょう。

 キッズたちは親と一緒に映画館を訪れるので、観賞は仕事が休みの人が多い土日の昼間が基本的にオススメです。

 ただし日曜日の午前の回は要注意!!

 TV版の『プリキュア』は毎週日曜日の朝8時半に放送されているので、熱心な『プリキュア』ファンのキッズはこの放送を観てから映画館に向かわねばなりません。

 そのため、日曜日の上映回を観に行く場合、午前中の『プリキュア』の放送を観終えたキッズが、映画館に足を運ぶことができる時間を考慮して少なくとも午前10時以降の回を狙っていった方が良いでしょう。

◆席選びに対する心がけ

 『プリキュア』映画を見る際、どの席で映画を観るかも大切です。

 自由席であれば臨機応変に席を決められますが、昨今の映画館は、席指定のシネコンが圧倒的多数です。うっかり『プリキュア』映画を十分に楽しめない席を選んでしまわないように注意が必要です。

 『プリキュア』映画観賞の理想の席はズバリ、最後方中央の席!

 スクリーンと客席を均一な角度から一望できるポジションであり、映画の展開と星空の様に輝く“ミラクルライト”の光を同時に楽しむことができます。

ミラクルライト_プリキュアアラモード
ミラクルライト(※著者私物撮影)

 ただし、この席の確保にも注意する点があります。意外と家族連れのお客さんが、落ち着きがない子どもへの配慮として最後列を選ぶことがよくあり、うっかり中央席を選ぶとキッズたちに囲まれてしまうケースが生じる場合があります。よって、大声で「男の人が見に来てるー!」と叫ばれてしまう可能性もアップします!

 ですので、可能な限り、上映開始時間ぎりぎりまで席を確保せず、最後列を選ぶ客がほぼ居ないことを確認できたうえでこの最後列中央席を選びましょう。

 もし、この最後列中央にすでに人が居た場合は、やむを得ません。左右にズレたり、最悪の場合、最前列の端の席など人があまり選ばない席を選びましょう。

 前述したように、『プリキュア』映画の主役はキッズたちです。

 キッズたちにとって最高のシチュエーションで楽しんでもらえることを最優先していきましょう。

 キッズたちに100%の状態で観賞してもらうことで、100%の声援を聞くことができるのです。例え映像が観にくい席になってしまったとしても、十分素晴らしい映画体験が得られたと感じられることマチガイナシです!

 上映時間・座席選び、これらのポイントはマストで抑えておきたいところです。ですが、ここまでは私が味わったように「男の人が見に来てるー!」と叫ばれないようにすることを回避するための自己防衛の手段。

 何度も言いますが、『プリキュア』映画の主役はキッズたちです。

 真の紳士なら主役であるキッズたちに映画を存分に楽しんでもらいたいと願うもの

 では、紳士として他に心がけなくてはならないポイントとは?

◆入場の心がけ

 早々に入場したうえ最後方中央席に座ってしまった場合、後から来たキッズたちに発見されてしまい大声で叫ばれてしまうリスクを増します。また、それでなくとも、上映前に私たちに気づいたキッズたちが、後方からのプレッシャーを感じてしまい、気持ちよく『プリキュア』を応援できなくさせてしまう可能性があります。

 つまりシアター内への入場のタイミングも重要です。

 我々大人はキッズたちのノイズとならないよう、できるだけ暗転してからの入場を狙いましょう。

 ただし、本編が始まってからの入場もマナー違反です! 映画泥棒の映像が流れるぐらいを狙って、速やかに指定の席に座れるようにしましょう。暗い中で席をすぐに見つけなければいけないので、ここで最後方や端席を選んだことが生きてきます。

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◆上映中の心がけ

 存分に『プリキュア』映画とキッズたちの反応を楽しめば問題ありません。

 あえて言うなら、これはどの映画にも言えることですが、携帯電話は必ずオフに。マナーモードもあまりよくありません。また、暗闇では携帯電話の明かりは非常に目立つので、マナーモードだからといって、画面を確認したりするのはやめましょう。あらかじめ、この時間は『プリキュア』映画を見に行っていると、知人などに伝えておいて、連絡が来ないよう配慮するのもいいかもしれません。

◆退場の心がけ

 無事、映画終了です!

 感動の涙はしっかりエンディングのうちに乾かしておきましょう。

 そして、場内が明るくなる前にキッズたちに見つからないよう、早々に退場したいところですが、ここはグっと我慢。キッズたちに存在を悟られないよう気配を殺しながら、キッズたちが満足そうに映画の感想を話しながら退場する姿を眺めるまでが『プリキュア』映画です。

 キッズたちの笑顔を見て、

「ああ、この子たちが自分たちの後の時代を作ってくれるのか・・・」

 と、しみじみ思いながら、「この世界をできる限り綺麗な状態で後世にバトンタッチせねばいけないな」と、気を引き締めるのです。ここまでを感じて、『プリキュア』映画は終了です。

 無事、全てのキッズたちが退場を終えたあと、清掃係りの人の邪魔にならないよう、さっさと退場しましょう。

 

 ――以上が、『プリキュア』映画に臨む際、私が心がけていることです。

 私は“ガチ”でこれを念頭において毎年『プリキュア』映画を観に行っております。皆さんもぜひ、このアドバイスを生かして、素敵な『プリキュア』映画体験をしてみてくださいね!

(Text&Photograph /ネジムラ89 Illustration/亞さめさん @a_sa_me〈Special Thanks〉 Edit&Executive/水野高輝)

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