◆『FIRST INSPECTOR』の編集版ではカットされた劇場版のみの映像とは?
本映画が公開されるまで、最新作に位置した『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の劇場公開当時、実は今回の新作劇場版の予告にあたる映像が劇場限定で公開されていました。
現在映像配信サービスなどで観られる『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』の“編集版”では、この劇場版でエンドロールの後に挿入されたエピローグ部分がカットされています。
このカットされた映像は1分もないのですが、常守朱が慎導灼と炯・ミハイル・イグナトフに事件のお礼を言い、2年前に起きた事件について語ろうとする場面で終わる内容でした。
5月12日から公開された『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』は、まさにそんなTVアニメ第3期にあたる『PSYCHO-PASS サイコパス3』の舞台である2120年の2年前である2118年の出来事が描かれています。
◆時系列順に並べると実は複雑!『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ
エピソードの発表の仕方がかなり変則的に思えますが『サイコパス』シリーズが時系列に仕掛けを加えたのはこれが初めてではありません。
むしろ直前のTVシリーズ第3期が衝撃的で、急に時系列が一気に進んで主人公が新キャラクターの灼と炯のダブル主人公になった時には驚いた人も多いはずです。
さらにそれに先駆けて2019年に公開された『PSYCHO-PASS サイコパス Sinnners of the System』は過去・現在・未来の出来事を描く3部作となっています。
3部作といっても個々の時系列が全く異なっていたりと、コンセプトを知らないままで制作された順番で観ると混乱してしまう人も出てきそうです。
単純に作品内で描かれる内容を時系列で追っていくと以下のような順番になります。
作品内の年代 | 作品タイトル | 放送・上映がされた年 |
---|---|---|
2112年 | 『Sinnners of the System Case.2 『First Guardian』』 | 2019年 |
2112年 | 『PSYCO-PASS サイコパス』TVシリーズ第1期 | 2012年 |
2114年 | 『PSYCO-PASS サイコパス2』TVシリーズ第2期 | 2014年 |
2116年 | 『劇場版PSYCO-PASS サイコパス』 | 2015年 |
2117年 | 『Sinnners of the System Case.1 『罪と罰』』 | 2019年 |
2117年 | 『Sinnners of the System Case.3 『恩讐の彼方に_』』 | 2019年 |
2118年 | 『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』 | 2023年 |
2120年 | 『PSYCO-PASS サイコパス3』TVシリーズ第3期 | 2019年 |
2120年 | 『PSYCHO-PASS サイコパス3 FIRST INSPECTOR』 | 2020年 |
シリーズ数も多くなってきたので、「今から追いかけるならこの順番で観た方がいいのかな?」と思う人もいるかもしれませんが、2019年の『Sinnners of the System Case.2 『First Guardian』』は特に登場キャラクターを踏まえた上で過去の出来事を楽しむような内容となっています。
なので「時系列に捻りのある作品だ」ということを知っておいた上で素直にTVシリーズ第1期から発表された作品の順番で追っていって問題ないでしょう。