ギターとベースどっちの方が簡単??

・ギターは目立つけれど、6本全ての弦を押さえたり難しそう。不器用な自分にはベースの方が向いていますか?

・1本の弦を押さえるだけで簡単そうだから、ベースを始めたいのですが?

 今回、記事制作にご協力いただいたウバpさんは、「なんでもいいからバンドやりたい!」と、『けいおん!』ブームが巻き起こった数年前、上に書いたような相談を持ちかけられることが多かったと語ります。

’ だから、『バンドリ!』が大ブレイクし、バンド活動に興味を持つ人が増えた場合、このような疑問を抱く作品ファンも多いでしょう。

 そこで、筆者の友人であると共に、始めて買った楽器がベースで、1ヶ月後にはギタリストに転身!?はや!現在、“妖精系”インディーズアイドルのバックバンドのギタリストとして活動中のウバpさんに「ギターとベース始めるのならどちらの方がオススメか??」話をうかがってみました!

【ウバp氏】

ウバ(p)氏

ロックバンド“RunKillYou”(ランキル)の元ギタリスト。
前述したバンドの一員として、計3枚のアルバムを内田商店レコードよりリリースし、千葉県本八幡で小ヒットを記録。また、地方ラジオや大物ミュージシャンと対バンをしたことで、バンドは急成長を遂げたが、惜しくも’14年6月バンドは解散してしまう。
’15年3月、ロックバンドcoli-oriの1stミニアルバム「架空のサーカス」のレコーディングに参加したことを機に、サポートギタリストとしても活動をスタート。
’16年12月現在は新規バンド結成を目指しながら、高円寺界隈で小規模弾き語り活動を行っている。
また、同年8月より、インディーズアイドルのバックバンドに加入し、ロックシーンのみならず、インディーズアイドルシーンでもギターを弾く。

アニギャラ☆― 「ウバpさんとはプライベートで何度もお会いしていますが、ベースを1ヶ月でやめてギターに転身したと以前語ってましたよね。そのことを踏まえて本日はお話をお伺いさせていただきます」

ウバp― 「うん。よろしく」

アニギャラ☆― 「まず、いきなりですが、「なんでもいいから今すぐバンドを始めたい!」 という人にはギターとベースどちらをオススメしますか?」

ウバp― 「う~ん。オススメといわれてもねえ……。どちらでもいいんじゃない弾きたい方で……。以上」

アニギャラ☆― 「それでは、インタビューにならないのですが(笑) では、質問を少し変えて、ベースとギターでしたらどちらの方が簡単ですか?」

ウバp― 「ギターもベースも難しいと思うけどね。僕はギターもベースもド下手だもん……あはは」

アニギャラ☆― 「……」

ウバp― 「でも、初心者が1ヶ月でステージで演奏できるのはベースなんじゃないかな。ベースはスラップとかは難しいけど、ひたすらドラムのリズムに合わせてルート弾きをしていれば、それなりに形になるよ。でも、バンド経験者が見れば、『このベーシストのベースライン、ルート弾きでつまんねえなあ』って思うだろうね」

※スラップ:親指で弦を叩き、親指で叩いた弦以外の弦を引っ掛けるように弾くベース特有の奏法。詳しく知りたければ、『らき☆すた』のOPテーマ「もってけ!セーラーふく」を聴くのがオススメです。

(※ルート弾き:ベースの音にアレンジを加えずに単純にコードを弾くだけのこと。パンクロックの曲によくみられます。詳しく知りたい人はググってみて!)

アニギャラ☆― 「も、もうちょっとオブラートに発言していただけませんか! では、ギターとベース、一番最初に手にするならベースの方がオススメということでしょうか?」

ウバp― 「そういうことではないけど……。ギターは6本の弦を全部押さえたり、コードポジションの移動とか始めたばかりだと、かなりキツイよ。だから「これでっきるようになるの」って絶望的な気分になったり、「こんなのできない!」って挫折しちゃう人が多いのが現状」

「僕だってまともに1曲弾けるようになったのはギター始めて3ヶ月くらい経った頃だったかな。でも、ベースは2週間くらいで「リンダリンダ」っていうルートをなぞるだけの簡単な曲を弾けるようになったよ」

「だからすぐにライブやりたいならベースの方がオススメってこと。でも、自分が本当にやりたい楽器をやらなきゃ心の底から楽しめないし、長続きもしないってことを覚えておいてほしいな」

アニギャラ☆― 「本当にやりたい楽器っていわれてもよくわからないのですが、そこら辺を詳しく伺ってもいいでしょうか?」

ウバp― 「僕は高校生の時、ギターとベースの違いがわからなくて、ギターソロ弾いてるのがベーシストだと思ってたんだ(笑)」

「当時の僕は、目立ちたがりやでライブでカッコよくソロキメて注目を浴びたかったんだ。で、お小遣いためて12,000円くらいの初心者用ベース買ったわけ」

アニギャラ☆― 「ギターソロを弾きたかったのに、ベースを買ってしまうあたりが、なんていうのか天然ですよね(笑)」

ウバp― 「当時の僕はギターとベースの違いを全く知らないだけでなくて、ギターソロっていう言葉事態知らなかったんだよね。ギターソロのことを間奏って言っていたくらいだったから。ほら、Mステとかでもギターソロの時、よくベーシストがドアップで映されることが多いでしょ!」

「それで、家帰ってワクワクしながらアンプから音出したら、ボーンってまるでお寺の鐘のような音が鳴り響いて……。その時だね、ベースが合唱に例えるとバスやバリトンといった低音の役割りを果たす楽器だっていうことを知ったのは。正直、落胆したよ」

アニギャラ☆― 「……そ、そもそもなんで、楽器を始めようと思ったんですか?」

ウバp― 「僕が高校生くらいの時、『木更津キャッツアイ』っていうドラマが流行ってて、バンドをやる回があったんだ。氣志團や岡田准一さん、櫻井翔さんが出てて、彼らが楽しそうにライブをしているのを観て自分もバンドやりたい! って思うようになったんだ」

「あと、僕、学校に友達がいなかったんだ。人付き合いの苦手な性格で何話せばいいのかわからなくて。話しかけても緊張しちゃって何話せばいいのかテンパって意味不明な発言ばかり」

「だから不思議ちゃんって思われてたかな。目立ちたがり屋なのにコミュニケーション能力が乏しかったから、当時はけっこう恥をかいたよ」

「で、僕のクラスには音楽やってる奴が多くて、楽器をきっかけに友達を作ろうとしたのも楽器始めようと思ったきっかけかな」

アニギャラ☆― 「コ○障だったんですか? 初めてお会いした時、「可愛いね」って自分から話しかけてきたじゃないですか(笑)! ベースを始めて友達はできたんですか?」

ウバp― 「クラスメートにそれとなくベースを始めたって話したら、徐々に話しかけられるようになったよ」

アニギャラ☆― 「現在、ギタリストとして活動してますが、なぜベーシストから1ヶ月でギタリストに転向したのでしょうか?」

ウバp― 「教則本読んでベース練習すると同時に、年代問わずにいろんなバンドのCDを聴きまくったんだ。そんな時、あるバンドのギタリストの大ファンになったんだ」

アニギャラ☆― 「そのバンドのギタリストとは?」

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