聖哉が記憶喪失!? デレたことが原因で大事件に発展……
聖哉が優しく接することで、リスタの幸福ゲージが振り切れてしまいます。その結果、元から調子に乗りやすいリスタでしたが、調子に乗りまくり浮かれまくることに。
危険なイクスフォリアに行くリスタを心配するアリアと浮かれまくるリスタ
「心配だわ。本当は私も一緒に付いて行きたいのだけど。イクスフォリアはアナタにとって辛い思い出がある世界。今は忘れていても現地に行けば、きっと魂が反応して……」
アリアの心配を余所に、私は軽口を叩く。
「平気、平気! だって私にはラブラブで前前前世なダーリンがいるから! ……あっ、ヤダっ! もうこんな時間! 聖哉にご飯作ってあげなくちゃ! またね、アリア!」
「り、リスタ!? イシスター様にお礼は!?」
「ごめん! それ明日にする!」
引用元:カクヨム この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 第五十二章
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881165840/episodes/1177354054882053698
まさに、こっちが不安になる浮かれっぷり、もはやフラグだとしか思えませんね。そして、本当にその浮かれっぷりが原因で大変な事態へと発展してしまいます。
浮かれに浮かれまくったリスタはまだ修業中の聖哉には内緒でイクスフォリアの門を開いてしまいます。直前で気づいた聖哉も注意しますが、彼もリスタに気を許しているためさほど強くは指摘しません。その結果、リスタはそのまま門を開くことに。
しかし、なんと門を開いてみると魔物が門から侵入するではありませんか。結界があるため、魔物の侵入などありえないと思っていたリスタは呆然としてしまい、魔物に殺されかけることに……。
ギリギリのところで聖哉がリスタを守りますが、聖哉は魔物から傷を受けてしまいます。
なんとか魔物を退けた聖哉は、急いでイクスフォリアやることがあると修業中であったにも関わらず、もう一度リスタに門を開かせイクスフォリアに旅立ってしまいます。
普段慎重な聖哉ならありえないと考えたリスタは聖哉が魔物から受けた傷が原因で記憶を失っていることに気がつきます。しかもステイタスに記載されていた性格欄が
性格:ありえなくらい慎重
から
性格:とっても向こう見ず
になっているではありませんか。そう、聖哉は記憶を失ったことで、昔の慎重ではなかった頃の聖哉に戻ってしまったのです。
救世難易度Bだった頃のイクスフォリアに失敗した性格の聖哉では、救世難易度SSになったイクスフォリアを攻略することは到底できません。また、自分よりも格上の敵とも戦おうとする危険な状態の聖哉にリスタは一刻も早く慎重な性格の聖哉に戻そうとしますが、うまくいきません。さらに、特殊な力が働いているのか、神界にも戻れない様子。
こうして、リスタは己の油断から、完全じゃないステイタスと慎重じゃない性格の聖哉とSS難易度のイクスフォリアを攻略することになるのでした。
リスタへの好感度が急低下? 2人関係が完全に冷め切ってしまう事態に
イクスフォリア攻略にあたって自身の回復スキルを封じられたリスタはアリアから鑑定スキルを習得します。その鑑定スキルを使い自身に対する聖哉の愛情度を鑑定する場面がたまにでてくるのですが、その下がりっぷりがあまりにも可哀想なので紹介したいと思います。
◆イクスフォリア攻略のため再召喚した時の聖哉
★リスタのドキドキ恋鑑定★
◎彼とアナタの愛情度は? 『90点』
◎彼にとってアナタは? 『大切な存在』
◎一言アドバイス! 『このまま行けばきっと近々ゴールインよ!! がんばって!!』
引用元:カクヨム この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 第五十三章
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881165840/episodes/1177354054882079990
唯一聖哉がデレていた期間といえるでしょう。リスタを大切な存在だと気づいたことや、ゲアブランデを救った安心からかリスタと聖哉の仲は作中でもっともいいものでした。
◆魔物の攻撃で記憶を失ってしまった時の聖哉
★リスタのドキドキ恋鑑定★
◎彼とアナタの愛情度は? 『40点』
◎彼にとってアナタは? 『可もなく不可もなし』
◎一言アドバイス! 『うーん。今はアナタのことは眼中にないみたい。記憶が戻ればいいのだけれど……』
引用元:カクヨム この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 第五十五章
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881165840/episodes/1177354054882142302
聖哉が記憶を失ってしまったため、関係がリセットされてしまいました。リスタの呼び方も「女神さま」と他人行儀なものへと変わってしまい、聖哉との仲が順調だったリスタはかなりショックを受けます。しかし、記憶が戻れば、元のラブラブに戻れると信じて頑張ることに!
◆自力で記憶を取り戻した後の聖哉
★リスタのドキドキ恋鑑定★
◎彼とアナタの愛情度は? 『2点』
◎彼氏にとってアナタは? 『雑草以下』
◎一言アドバイス! 『完全に冷え切っちゃってるわ。修復は不可能に近いわね。別れ話は、お早めに!』
引用元:カクヨム この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 第五十九章
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881165840/episodes/1177354054882266789
記憶を取り戻し、自身とリスタがかなり危険な状態にあったと気づいた聖哉は、猛反省します。そして、こうなった原因は、自身がリスタのような人外に心を許し浮かれていたからだと気付きリスタへの好感度を強制的に下げる自体に!? そんな現状を受け入れられないリスタは聖哉に抱きつこうとしますが、聖哉から右ストレート、蹴り、エルボーを受け記憶を取り戻し元の聖哉に戻ったことと、関係まで戻りすぎていることに涙を流します。
この好感度は物語が進むにつれ多少上昇しますが、再召喚した当時の好感度に戻ることはありません。聖也がリスタにデレていた期間は非常に短く、2人はゲアブランデ攻略時の聖哉とリスタの関係に戻ったと言えるでしょう。
しかし、聖哉は神の鑑定スキルを上回る偽装スキルを持っています。危険な旅の間は、恋にうつつを抜かさず、慎重に行動するため、好感度を偽装しているだけである可能性もあります。
――なんだかんだ言って優しい聖哉です。きっとリスタのことを心の底では愛している可能性もあるでしょう。いつの日か危険な旅が終われば、もう一度聖哉がデレる日がくるかもしれませんね。
(Edit&Text/天乃ひる)
◆CHECK!!
(C)土日月・とよた瑣織/KADOKAWA/慎重勇者製作委員会