◆問題が発生したら話し合う時間を作る
夫婦の間に問題が発生した場合、話し合う時間を作らないと相手への不満が尾を引き、ある日いきなり爆発するなんてことがあるかもしれません。
作中では、ヨルがフィオナとロイドの関係を気にして元気がなかったとき、ロイドはヨルを飲みに誘い出し2人で話し合う時間を作っていました。
話し合いでは酔ったヨルが暴れたり、ヨルの蹴りを喰らったロイドが倒れたりとアクシデントがありましたが、ヨルは自分の気持ちを打ち明け2人は無事に和解しています。このように問題が発生した場合、話し合うことでわだかまりが解けることがあるので、2人で話し合う時間を作ることは非常に大切です。
しかし、夫婦で話し合いをしようとしても喧嘩になってしまったり、一方が逃げて話し合いにならなかったりすることがあるでしょう。
筆者も夫と話し合おうとしたとき、ろくに話を聞いてもらえず「はいはい」と流されてしまった経験があります。そのように話し合いができない場合、相手に理想を押し付けていたり、相手は攻撃されると思って避けたりしているのかもしれません。
話し合うためにも、感情的にならないように自分の気持ちを伝え、一方的にならないよう相手の気持ちを尊重することが大切です。
そこでちゃんと話し合うためにも「DESC法」を使って話し合うといいでしょう。
DESC法は、まず現状を具体的に伝えたあと、自分の主観的な気持ちを伝え、妥協案や解決案を提案し、相手に選択してもらう方法です。
もちろん、相手が同意しない場合があるため、断られたときにはどう答えるのか事前に考えておきましょう。
なお、断られた際は、相手の気持ちを受け入れつつ自分の気持ちを伝え、再度妥協案や解決案を伝えることが大切です。
──夫婦になると距離が近くなるためか次第に遠慮や配慮に欠け、無意識に相手を傷つけていることがあります。
その点、ロイドとヨルは仮初夫婦のためか一線を引いており、相手と距離をとっていました。
もしかしたら、その距離感が夫や妻への遠慮や配慮を忘れさせないための大切な距離感なのかもしれません。
〈文/林星来 @seira_hayashi〉